2013年12月26日木曜日

年越しで思うこと

年越しというと何となく感慨深い気持ちになります。
今年一年はどうだったとか、来年はどうだとか考えますが実際は普段と変わらない次の日が来るだけです。
いや、年越しに文句をつけるつもりはありませんが、何となく暦の上でだけの変化に大騒ぎするのも不思議なもんだと思っただけです。

しかし、まあ折角なので私も年越しをちょっと考えてみたいと思います。

1年経つとはどういうことなのか?
それは地球が太陽の周りを一周して元の位置に戻ってくるということです。
もちろん閏年なんてので調整するわけですからピッタリ元の場所とはいきませんが、その辺は大目に見ましょう。

およそ9億5千万km(たぶん)の長い距離の公転軌道を1年かけて回ってくるわけです。
これは秒速にすると30kmほどとなります。飛行機を秒速に直すと大雑把に計算して250mほどですので、ものすごい速さだとわかります。私達は意識しない間にそんな高速で移動しているのです。
つまりその高速で休まず移動し続けて元の位置に戻ってくるというのが1年なのです。

何だかよく分からないけど、何となく凄いことだと思いませんか?
広い宇宙の中で元に戻ってくるとか考えるだけで私なんかは楽しくなってしまいます。

毎日変わらないように見える星空も季節が変わると見える星が変わります。気付かないだけで毎日少しずつ動く星空。年越しの瞬間に見上げる星空は1年前に見上げた星空と同じもので、次に同じ星空を見上げるためにはまた1年待たなければなりません。
だからどうだということは無いのですが、そんなことをぼんやり考えて宇宙の壮大さにちょっと触れる年越しというのも良いのではないでしょうか。

それではよいお年を。


ちなみに今更ですが、戻ってくるとか言っていましたが銀河自体が回っているし宇宙は膨張しているので本当は全く戻っていないのですけどね。

2013年12月19日木曜日

顎の治療は続きます

前回の続きです。
顎を骨折した私の治療がはじまります。

まず骨折した日の夜中に父が急遽やってきました。さすがに顎骨折は家族にも大ニュースだったようです。今後の治療も考えて車で来てくれました。この後のことを考えると非常にありがたい判断でした。

骨折の翌日、私は父の車で病院に向かいました。一応京都に住んでいたのですが中心からはだいぶ離れたところだったので電車を乗りついて行かずにすんだのはとても助かりました。

はじめは手術が必要だとの事だったので福井に帰って治療するつもりだったのですが、父の知り合いの口腔外科の医師に相談したところ「折角だから帰る前にまず京大病院で見てもらうと良い」とのアドバイスをもらったのでそちらに行くことにしました。

病院に行くとまず予想もしていなかったことを提案されてしまいました。
「学生の授業に使いたいのですが良いですか?」
説明によると教授監督のもとで医学部生が診察の実習をするということだそうです。
ちなみに父が「顎の骨折は珍しいのですか?」とたずねると「珍しいほどではないがしょっちゅう来るわけでもないですから」との事です。
まあ特に断る理由も無かったので引き受けましたが、そこから学生さんを招集したようでかなり待たされる羽目になってしまったのは誤算でした。

長らく待って診察室に通されると学生さんが10人前後いました。やめておけば良かったかとも思いましたが、今更遅いので諦めます。
診察は奥で教授が見守りながら学生さんが行いました。大勢に注目されて恥ずかしい状況ですが、まだ顎でよかったとも思います。これがもっと他人に見せるのが恥ずかしい場所の怪我だったりしたら・・・
一通り診察が終わると教授が出てきて学生さんに説明を始めます。今回の怪我がどういうもので通常どういうことを考えるかなどプチ授業開始です。私も流れから学生さんに混ざって聞きました。
それによると今回の骨の折れ方は通常とはちょっと違ったようです。細かいことは省きますが、私は理想的なサンプルではなかったようです。別に文句も言われませんでしたが、なぜかちょっとだけ申し訳ない気分でした。

ただ、多少幸運なことに骨は折れていますがズレが少ないようで手術の必要はないと分かりました。本当に良かったです。
もちろんただ放っておくわけにもいきませんが、顎ですのでギブスをするわけにもいきません。そこで行われたのが『顎間固定』という治療です。
歯の根元に針金を巻きつけてそれを上下で縛り口が全く動かないようにする、というずいぶんな治療でした。

診察が終わって処置に入ると学生さんは退場して、医師も代わりました。ここではベテランそうな医師と若手そうな医師のコンビがやってきました。やはり大学の附属病院ですね。処置の実技実習のような雰囲気でした。
医師の腕前がどうだったのかは分かりませんが、この治療は結構痛かったです。
まず歯の根元の隙間が無いようなところに無理矢理針金を通すので口の中は血だらけです。途中で何度もうがいをしましたが、うがい用のコップには血でできた私のキスマークがくっきりついていたのをよく覚えています。

そんなこんなで処置が終わり一安心といきたいところですが、辛いのはここからでした。
歯を上下で縛っているので口が全く開きません。それどころかうっかり開けようとすると縛られている歯に激痛が走ります。手術を回避できたのは良かったですが、それでも大変なことになってしまったと改めて感じる瞬間でした。

治療が終わると帰宅です。(ちなみに学生さんの実習に協力したということで今回の治療費はほぼタダになりました、ラッキー?)ひょっとしたら入院もあるかと思っていましたが、何のことはなく普通に帰されました。帰れるのは良かったのですが全く口が開かない私はこれからしばらく普通の食事が出来ません。
ではどうやって命を繋いでいたのかというと、歯の隙間からカロリーメイトを飲むという方法です。
病院では「流動食を出しましょうか」と言われましたが「カロリーメイトとどう違うのですか?」と尋ねると「流動食のほうがマズイ!」とだけ言われたのでカロリーメイトにした次第です。

そんな訳で顎の固定が取れるまでのおよそ1週間はまともな食事も出来ず、その後も硬いものが噛めないなど色々と苦労しましたが、これまた今回も話が長くなってしまったので、その話はまた次の機会があったらということにしたいと思います。

特にオチもヤマも無い話、もし読んでくれた人がいたとしたらありがとうございます。

2013年12月13日金曜日

明日は私の個人的な記念日なのです

2001年12月14日(金)15時15分頃に事件は起きました。
大学生だった私は京都の田舎に住んでおりました。
金曜日は残念な時間割で、昼の授業の後は夜まで何時間も空きが出来てしまいます。私は大学を一旦出て本屋さんに向かって自転車をとばしていました。

そこそこスピードを出して自転車に乗っている時に頭の中で「凄い乗り方に挑戦してみよう」という考えが浮かびました。特に理由はありません、ノリ(?)です。なお詳細は省きますが「凄い乗り方」とは手放し運転とかそういう類のことなのですが、どうもちょっと凄すぎる挑戦だったようです。
当然、転倒しました。後から考えれば当然過ぎる結果です。
しかしバランスを安定させるつもりでスピードを出していたのが災いし、転倒と言っても自転車から勢いよく放り出されるかたちになり受身を取ることも出来ませんでした。

慣性の法則と万有引力の法則を身を持って体験した瞬間です。

顎からアスファルトに着地です。
その瞬間、頭に強い衝撃が加わり口の中では歯が何本か欠けてしまいました。
軽い気持ちの挑戦が大事になってしまったのです。

かなりの衝撃を受けた私ですが、意識を失うことなく起き上がり自分の体を確認します。顎はパックリ切れて血が滴り落ちてきます。地面にはちょっとした血溜まりの誕生です。両手は受身を取ろうと努力したため大きく擦りむいており、こちらからも血が。口の中では欠けた歯がジャリジャリしています。

頭の中では色々なことを考えました。反省はもちろんのこと、羞恥心やら今後の対応などが廻って整理がつきません。
しかし、滴り落ちる血や割れた歯をどうすることも出来ず、迷った挙句119番することに。内心では「そんなことで呼ばないで」と言われないか不安でしたが、到着した救急隊員は「ああ、酷いですね」といった反応だったので呼んでも良かったようです。
ちなみに救急車と一緒にパトカーも来ました。交通事故だと思ったようです。
私が単独事故だと伝えると傷を見ながら驚いたように「えっ、一人で?」と何度か確認されました。恥ずかしい限りです。

病院に連れて行ってもらった私は顎の縫合をしてもらいました。およそ5~6針です。
ちなみに縫合の際に打った麻酔注射が私にとっては転倒したときよりも痛いものでした。本当に痛かったです。
そして転倒の怪我を確認するため顎や手のレントゲンとCTを撮影しました。
自転車で転んだことなどを話すと皆さん少し笑い気味(?)で和やかな雰囲気で進められました。

一通り撮影が終わると私は診察室の前で現像されるのを待ちました。
すると、さっき和やかに話をしていた撮影技師さん(?)が渋い表情で診察室の中に入っていきます。中で医師と話をしているようです。もれ聞こえてくる声によると「最低3箇所・・・」と言っていました。何のことなのでしょうか?

診察室に通された私は医師より「顎の骨が最低3箇所折れています」と告げられました。
この瞬間、私の中でこの日は「顎骨折記念日」となりました。

しかし本当に驚きです。結局のところ下顎の骨が地面に打ちつけた中心部分と左右の蝶つがいのような部分の3箇所で折れていたのです。そりゃ痛いはずです。
医師からは「手術してボルトを埋め込むしかない」と更に衝撃の宣告。でも今すぐ出来ることでもないので今日は帰っていいですよ、と私の心に衝撃だけ残して結局その日のうちに帰宅。

私はというとショックは大きかったものの意外に冷静でした。
だって病院から帰るとその後に控えていた夜の授業にもきちんと出席したのですから冷静だったと言えるでしょう。まあ、授業の内容は全く頭に入ってきませんでしたけど。

そんなこんなで激動の1日が終わります。
ここからの治療もなかなか大変でしたが、長くなりましたので次回に続く。

2013年12月5日木曜日

シュークリームを買ったときの事(補足?)

前回はシュークリームを買ったことで信念を貫くという教訓を学んだという話をしましたが、実はもう一つ教訓を学んだので補足しておこうと思います。
それは「自分の考えは一面しか見ていない可能性がある」ということです。

何だか前回の話と相反するところがあるような気もしますが、両方大切です。

講師は「おしぼり=食べる前に手を拭くもの」という一面しか見ていなかったのに対して店員さんは「おしぼり=手のヨゴレをとるもの」と広い視点を持っていたと考えられます。
自分の思い込みから考えを狭めているということはよくあるように思いますが、それはとっても損なことです。では考えを狭めないためにはどうすればいいのか?よく考えよく学ぶことです。

一見無駄に思える勉強でも身につけることでものの見方が変わります。それは無意識の中のことで自分ですら気付かないかもしれません。ですが確実に影響を及ぼしていきます。
そして広い視野を獲得出来れば、それはそのまま自身の可能性を広げることに直結します。
更に一番大事なことですが、何よりも人生の楽しみが増えます。少なくとも私はそう思っています。
みなさん、一緒に色々学びましょう。

2013年11月29日金曜日

シュークリームを買ったときの事

先日、講師の一人がコンビニでシュークリームを買って車で食べました。
おやつを食べた、というそれだけの話なのですがちょっと思うところがあったらしく私にその話をしてくれました。

某有名コンビニでシュークリームを買ったのですが、お会計のときにレジで「おしぼりは要りますか?」と聞かれました。直前に手を洗っていたので不要と考えて「要りません」と答えたのですが、店員さんはちょっと考えてから「一応入れておきますね」とこちらの返事を無視しました。「どうせ入れるなら何故質問した?」と少し不満に思ったのですが特別議論することでもないのでそのままにしておきました。
その後、車に戻りシュークリームを食べました。美味しかったです。ただ問題発生です。クリームがはみ出て手についてしまったのです。そこで気付きます、おしぼりが入っていることに。
講師は考えました、「店員さんはこれを予測していたのか!」と。

講師が「おしぼり」と言われたときに考えたのは食べる前に手を拭くことですが、店員さんが考えていたのは食べた後に汚れた手を拭くことだったようです。お客さんの意見を無視してでもおしぼりを入れた店員さんは偉かったのです。

日常の些細な話ですが、講師は大事な教訓を学んだと感じました。

「たとえ相手に嫌がられても正しいと思ったことはするべきだ!」

塾で授業をしていると基礎練習を嫌う生徒さんはよくいます。その必要性を説くのですが伝わらないこともあります。そんな時、仕方なく違うことをすることも出来ますがそれでは駄目なのです。やはり必要なことは必要だという信念を貫くことが大切なのです。
そんなことを考えたそうです。

もちろん全て自分が正しいと考えることは大きな間違いですし、状況によって変わります。当然、独りよがりになってしまっては意味がありません。ですが目先のことだけでなく先々を考えて信念を持って臨むことは絶対に必要です。

今回はシュークリームを買った事が大切なお子さんの将来を預っているという自覚を失くさず、これまで通り先々を見据えて信念を持って取り組んでいこうと改めて考える切欠になったというお話でした。
しかしまあシュークリームは食べづらいですね。

2013年11月22日金曜日

火をおこす挑戦

前回、焚き火のことを書いていたら思い出してしまったので今回は火をおこすことについてちょっと。

「火をつける」というとマッチやライターでしょう。とても便利な道具です。
でも「火をおこす」というと人力な感じがするのは私だけでしょうか?

焚き火が好きだと前回書いたのですが、こだわりとして出来ればマッチやライターを使わず火をおこしたいと考えていました。現実にはなかなか難しかったのですがちょっと挑戦はしました。出来れば人力が望ましいですが、取り敢えずこだわらずいくつか。

まずは「火打石」です。時代劇なんかではよく見るのですが、実際に買おうとするとどこにあるのかよく分からず困りました。最終的には父が仏具関係のお店で見つけてきたのですが、あまり火花が上手くとばずちょっと試して放ったらかしになりました。

次に「太陽光」です。皆さんやったことはあると思いますが、虫眼鏡を使うあれです。焦げはするのですがなかなか炎にするのが大変なのと、当然晴れていないと使えないので他も考えることにしました。
ちなみに、光を集める方法としてはもう一つ懐中電灯を使うと言うものがあります。懐中電灯を分解して光を前に飛ばすためのカップ状になった反射板(?)を使います。これは電球から出る光を平行光線に変える為のもので、逆に使うと平行に入ってきた光(太陽光など)を一点に集める働きをしてくれます。太陽に向けて電球のついている位置に燃やしたいものを持ってくるとというやり方です。やってみると直径10センチほどのものを使えばタバコぐらいなら簡単に着火できました。問題は結構大きいので携帯に不便なことです。更に余談ですが、オリンピックの聖火はこの方式でつけるようです。

そしていよいよ基本に立ち返り原始的な板と棒でクルクル回すあれです。学校だかどこかで一度やって事はあったのですが、かなり体力がいります。やはり紐などを巻きつけて使っても大変です。あと、実際にやってみると適している木材というのがあるようで適当にやってもあまり上手くいきませんでした。
ちなみにこれはちょっと脱線したトライもしました。手で回すのが大変なのでドリルに木の棒をつけて高速回転させる方法です。予測では電気の力でたちまち火がつくと思ったのですが、やってみると全くダメでした。考察としては一方向にだけ回転し続けると接地面が磨かれたような状態になってしまい摩擦が減るのでダメということです。何でもやってみないと分からないですね。

他にもライターについているような圧電効果を利用した方法や金属に電気を流して発熱させる方法なども構想はしたのですが、手間がかかるので後回しにした結果まだやっていません。いずれやってみたいのですが、いつになることやら。

またとりとめのない話になってしまいましたが、まとめると「何でもやってみると面白い」ということです。
些細なことでも挑戦して上手くいったり、予想外のことが起こると楽しいですよ。

2013年11月15日金曜日

父のことを少し

もうすぐ私の父の命日です。
思えば今こうして私が福井で塾をやっているのも、父が病気になったということがはじまりだったのかも知れません。元々は県外で勤めていたので何もなければ福井には帰っていなかったかも知れないのです。
父の闘病生活は大変でしたが、愚痴っても結果が変わるわけではないので良かった事だけ考えたいと思います。そうしてみると今、こうやって塾をやれていることは幸せだと言えます。

というわけで父のことを少し話してみたくなりました。
父はおそらく少し変わった人だったようです。あまり空気の読めるタイプではなく、話好きですが聞くのは下手です。理系の人間で機械いじりや工作が好きでした。流行には疎くて自分の好きなことを貫く人で、よく私と一緒に子供っぽいことに一所懸命になってしまうような人でした。

小さい頃から子供の面倒見は良く、週末には必ずと言っていいほど遊びに連れて行ってくれました。ただ遊園地やら動物園のようなお金のかかる施設に行くことはほとんどなく、基本的には公園や広場などです。そしてそこでする遊びも普通だったらキャッチボールとかサッカーではないかと思うのですが、我が家の場合はフリスビーやアスレチックでした。
小さい頃からそうだったので疑問も持ちませんでしたが学校の友達と遊ぶようになると、ほとんど経験がないため野球やサッカーが下手で苦労したのを覚えています。

父は読書好きでした。小説はほとんど読まないのですが、それ以外はほぼノンジャンルで様々なものを読んでいました。しょっちゅう図書館に行っては家族のカードまで使って鞄いっぱいに本を借りてきます。そして暇さえあれば何かしら読んでいるのです。
普段は気にしないのですがある日、ちょっと気になるタイトルの本を読んでいたので「あとでどんな内容だったか教えて」と告げ、後日内容を聞いたのですが父の答えは「忘れた」というものでした。何のために読んでいたのでしょうか?

私が大きくなってからも父と出かけることはよくありました。
長い間つづいた遊びの一つが「焚き火」です。
近所の川に出かけて中洲のようなところに行きます。流木を拾い火をつけて、それをいじっているだけの遊びです。
そんなことを続けているとこだわりが出てくるもので、私達の中ではいくつかルールのようなものが出来てきました。燃料は持っていかない、マッチ一本で火をおこす、ゴミを燃やしたりしない、といった感じで本当に焚き火自体を楽しむという内容です。しかし適当なルールなのでそれに外れることもしばしばありましたが、あまり気にしません。
焚き火をするならやはり秋が良いです。気温だけでなく個人的には春よりも秋の少し物悲しい感じが合っているように思います。当然夏場は暑くてかないませんし、冬だと福井は天気が悪く雪もあるので大変です。時間帯は日没前後から夜にかけてが最高です。あたりが暗くなるにつれて火の表情が変わっていくのはとても綺麗です。その上、徐々に星が見えてくると最高です。
基本的には火を楽しむので何をするわけではありませんが、あるときは川の釣り人から鮎を買ってその場で焼いて食べました。さぞ美味しかろうと思いきや、塩を持っていなかったのであまり美味しくありませんでしたけど。塩って大事なんですね。
ちなみに川での焚き火がしてもいいものなのかはよく知りませんので真似しないようにお願いします。私の場合はもう10年は前のことですので時効かと思っております。それに中洲のようなところは川に囲まれていて、増水時には水没するところなので延焼の危険はなかったと思います。

何だか命日が近いせいか色々なことを余計に思い出してしまいますが、長くなってきたのでこんなところにします。
相変わらず塾のブログとは思えない内容ですが、お付き合いいただいている方がいましたら有難うございます。

2013年11月8日金曜日

漫画のススメ

漫画というとあまりいい顔をされない保護者さんもいらっしゃいますが、そういわずちょっと聞いてください。

先日やっていたテレビ番組の中で脳科学者の茂木さんが「漫画は脳に良い」と断言していました。
まず漫画の方が文字だけに比べて1分間に得られる情報量が倍であること、また記憶に定着しやすいことなどを挙げていました。加えて様々な絵の表現から心情や状況を読み取ったり、静止画から動きを感じ取るなどすることは脳の刺激としてとても良いとの事です。
もちろん脳を刺激しただけで知らない知識が入ってくるわけではありませんので勉強もしなければいけません。ですが漫画を読むことはそれ自体で脳トレになるということのようです。なおクレームがある場合は茂木さんにお願いします、全部引き受けると仰ってましたので。

まあ、そういうことですのでここからは気兼ねなく漫画を紹介したいと思います。

私自身が漫画好きなので結構色々と読むのですが、その中でどうしても学生の皆さんに紹介したい作品があります。もう少し詳しく言うならある作家さんの一連の作品群と言った方がいいのかもしれません。

著者は、「あさりよしとお」氏です。この人の描く科学漫画はとても素晴らしいです。

まず「まんがサイエンス」シリーズ。
元々は学研の科学にて連載されていた作品ですのでメインターゲットは小学生です。ですから小学生でも分かるように描かれているのですが決して子供だましはせず、真摯に作られた作品で大人が読んでも物足りないと言うことはまずありません。テーマも最近ホットな放射能から、身近な電池だったり体の免疫だったりと様々です。
現在までに14巻発売されていますが、私は特に2巻の「ロケットの作り方おしえます」が大好きです。基本的には1話に1テーマ完結で描かれているのですが、これは12話使ってロケットに迫るちょっとした長編でした。私はこれを小学生のときに読み、凄く影響を受けました。私が理系に進学する一因になったとも思っています。
というのもとにかく科学が楽しいのです。当たり前と思っていることに疑問を発見し、それを科学で解き明かしていくお話は私の中では冒険物語のようにワクワクするものでした。
理科嫌いのお子さんもいるようですが、学校でつまらなくなる前にこれを読むことはとても意味かあると思います。

次は「なつのロケット」です。
小学生が夏休みの自由研究でロケットを作るお話です。1巻完結です。
普通に考えれば無理です。でも本作では本物のロケットエンジニアが協力して実現可能かもしれないロケットを考え、それをベースに話が展開します。もちろんフィクションですが科学を分からない人が描いた荒唐無稽な話ではないのでとても面白いです。
ちなみに作者はこの話をきっかけに「なつのロケット団」を結成して本当にロケットを作っています。まだ完成してはいないようですが、かなり本気の活動でこちらも面白いです。漫画ではありませんがその様子は「宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団」に記されています。

そしてそして「小惑星に挑む」です。
話題となった小惑星探査衛星はやぶさのお話を1冊にまとめたものです。
宇宙でたまたまはやぶさを見つけた異星人2人の視点で描かれた、はやぶさモノとしてはちょっと変わった作品です。ですがその設定のおかげではやぶさを科学的に掘り下げることが出来てとても面白いものになっています。かなり難解な話も出てくるので小学生には難しいかも知れませんがそれでも読んで欲しいと思える作品です。

最後に「アステロイド・マイナーズ」。
現在は2巻まで発売していますが、続くのかは不明です。基本的にオムニバスですのでどこから読んでも一応大丈夫な作品です。
内容は宇宙に進出していく近未来の人間を描いた、宇宙日常モノです。人間が宇宙に乗り出していくことがいかに困難で苦しいことなのかリアルに描かれており、SFで知っているような宇宙の常識を打ち砕いてくれる本物の科学漫画です。
宇宙に出るというのは地球での常識が通じなくなるということ、それを見ることで自分達の生活を見つめ直すことも出来る良作です。こちらも内容はかなり難しいですが多くの人に読んでもらいたいです。

他にもまだお勧めはあるのですが、ひとまずはここまでにしておきます。
今回紹介したのは科学モノばかりです。是非お子さんに読ませてあげて、理科嫌いな子などいない日本にしてほしいと思います。
科学も漫画も好きな講師からの願いでした。

2013年10月31日木曜日

虚偽表示問題で思うこと

最近のニュースのトップ項目は虚偽表示問題のようです。連日有名店でのメニューに誤りがあったとの報道があとを絶ちません。これだけ似たような話が続々出てくると業界では当たり前のことで悪いとすら考えていなかったのではないかとすら思ってしまいます。
まあ何にしても信用にあぐらをかいて騙していたわけですから悪意があろうがなかろうが悪いと思います。

しかし今回思ったのは個々の会社がどうというよりも、そもそも表示とはどういう風になっているのかな?ということです。
またしても独り言のような内容なので読んでくれる人がいるのか不明ですが、誰も読んでいないと思うと気楽に書けるのでそれはそれで良いかと思います。

今回問題になった内容の一つは商品名と材料の不一致だと思います。「芝エビの○○」だったのに芝えびを使っていなかったとか。
でもこれって「エビの○○」だったら何エビを使っていても構わないわけですよね。個別の種類を指す名前を使うことで商品名でありながら材料表示にもなっていると言うことでしょうか。
でも今回の件は種類こそ違うけれどもエビを使ってただけ良いほうだといえるのかも知れません。どこかの国では牛肉といっておいて他の肉が混ざった合成肉が当たり前ののところもあるようですから。

ところで「オレンジジュース」はどうでしょう。中には果汁0%のものもあるように思いますが、これはいいんですかね。オレンジと言いながらオレンジ自体は全く入っていないのですが商品名だからありなのでしょうか。正確にはJIS法の規定があるようですが、庶民感覚からしたらそんなことは知らないので変な気もします。

魚についてはもっと不思議なことがあります。「銀ダラ」という魚をスーパーで見たことはないでしょうか。これはタラのように感じますが実際はまったく別の種類の深海魚だそうです。たしかメロとか言ったような。勝手に新しい名前をつけちゃっているように思うのですがそれは虚偽表示にはならないのでしょうか。

商品名といえばカキ氷の「ブルーハワイ味」、意外と定番でありますが何のことを言っているのだかさっぱり分かりません。ですがさすがに材料にハワイが使われているなんて思う人はいないでしょう。商品名であって原材料を表示するものではないから何を言っても別に構わないというのも理解できます。
であるならば「芝エビの○○」も単なる商品名で材料を保障するものではありません、何て言えてしまうのでしょうか。良く分かりません。

正確に知りたければ食品表示法なり何なりを調べれば良いのでしょうが、食品表示法自体が難解ですので困ります。
スーパーで単品のお刺身は原産国の表示義務があるのに、お刺身の盛り合わせには不要とか私には良く分かりません。結局のところ表示とは元々よく分からないものな気がしてきました。

まあ表示には色々と疑問がありますが、売るほうからすればやはり興味を引いてくれるものがいいのは間違いないでしょう。ですから通常は嘘にならない範囲で誇張したりぼやかしたりすることになります。

例えば「ビタミンC1000mg配合」とありますが、冷静に考えると単位の表示がおかしい訳です。でもおそらく「1g」と書くより「1000mg」の方が多そうに見えるからそうしているのでしょう。嘘ではないので当然問題ないと思いますが、違和感は感じます。

塾業界でもそうです。以前にも書きましたが「個別指導」という表示には注意が必要です。
具体的にその言葉が指し示す内容は様々で、みんな自由に解釈して使っている節があります。ですから塾選びの際にはその言葉の指す本当の意味をしっかり確認することが大切です。うっかりイメージだけで思い込んでしまうと失敗します。

他にも良く見せるための表現の罠はいっぱいあります。
例えば「テストの点数が20点から90点にアップ」と書かれていたとします。(あくまで他意のない一例です)おそらく嘘でないと仮定して考えても疑問点が多々あります。まず何のテストなのでしょうか。中間期末から確認テスト、小テストと様々ありますが何かは分かりませんし、どれをテストと呼んでも嘘ではないでしょう。ですが計算テストぐらいであればこの成果はさほど驚くものでもないわけです。仮にそうだとしても嘘は言っていないわけです。もっと言えば中間テストと小テストの比較の可能性もあります。全く難度の違うものを比べても意味はありませんが、嘘は言っていません。
チラシなどの狭いスペースでは細かく書けないという事情もありますので、全てが怪しいというわけではありませんが消費者としては警戒しておくに越したことはないでしょう。
疑問に思うことはしっかり確認しましょう。そこで不誠実な対応をする塾であればそれは絶対にやめましょう。

何だか話が散漫になった気もしますが、気軽なブログですのでご容赦ください。

2013年10月24日木曜日

現代のミステリーをちょっと

アメリカのフロリダ州に珊瑚の城、コーラルキャッスルというものがあります。エドワード・リズカーニン氏が1900年台前半に28年の歳月をかけて1人で作り上げた、いわゆる石で飾られたお庭です。

それだけ聞けば別に大した話ではないのですが使われている石は推定1100tにもおよぶというのだからちょっと驚きです。
ですが小さい石をコツコツ集めたのであれば時間はかかるもののやれないことはないかも知れないと考えられます。しかし中には1つで何十tにもなる石があるのですからコツコツだけではちょっと不可能でしょう。それだけ重い石があるにも関わらず本人によれば重機も使わず全て手作業でやったと言うのだから信じられますか?

私が一番驚いたのは9tの一枚岩で出来た回転扉です。絶妙なバランスを保っており指一本で回せるそうです。それだけの重さの石をどうやって運んで、その緻密なバランスを実現したのか不思議で仕方がありません。
本人にやり方を聞いてみたいところですが残念ながら核心を話すことなくすでに亡くなられました。ただ「古代エジプトでピラミッドを作った秘密にたどり着いた」というような趣旨のことだけ言っていたそうです。謎は深まるばかりです。
ちなみに再現しようと実験も行われたようですが、重機を使っても運ぶのが困難な重さの石もあったそうで何の解明も出来なかったと言うことです。

古代のオーパーツ、どうやって作ったか分からないものというのも色々あり面白いですが、この話はより興味をそそられました。作った人が最近まで生きていて実物もあるのにどうやればいいのか分からないというのは、古代の全く分からない昔の話をするよりも手が届きそうでもどかしく楽しいです。ちなみに近所に住む人も作業現場を直接見た人はいないということで、そこで作っていたのは明らかなのに本当に何も分からないのです。

あまりにも分からないので超能力を使えたのだという人もいるようですが、それならそれで解明して欲しいものです。

またどうでもいい話になってしまいましたが、不思議なことを不思議に思ったり、考えたりすることは無駄なことではないと思います。現実的に言えば身近にも不思議はいっぱいあるので、当たり前と思わず不思議に気付けるような目を持ちたいものです。

2013年10月17日木曜日

もうすぐ学力診断テスト

福井では11月6日、7日に中学3年生を対象とした学力診断テストが行われます。
これは中学3年間で最も難しく重要とされるテストです。

テスト内容は中学1年~3年(現時点学習部分まで)と模擬入試になっており、問題レベルも入試と同じか少し高いぐらいとなっています。基本的に福井全体で同じ日に統一して行われるので問題流出などもありません。よってこの結果が進路を決める上で大きく参考にされます。

前述の通り範囲が広く難度はかなり高いので中学時代の最低点を取る可能性が非常に高いテストとしても知られています。まさに付け焼刃ではどうにもならないテストです。

そこでどうしても言っておきたいことがあります。
3年生のこの時期に付け焼刃の勉強に終始しないよう注意してください。少しでも上を狙うのであればやはり基礎が大切です。間近にテストが迫ってくるとどうしてもテスト対策と考えてしまいがちです。それが悪いわけではありませんが、良く出来た応用問題はパターンで覚えても解けません。基礎の理解とそこからの思考が大切です。
また大事なテストであることには間違いありませんが当然本番は入試です。せっかくの時間をその場しのぎだけに使ってはもったいないです。

とても難しいことですが、本来の目標をしっかり見据えて、今本当に必要なことが何かを自分で考えて行動しましょう。困ったら学校の先生に相談するのもいいでしょう。とにかく目の前だけでなくその先を見るよう努力してください。

この時期が来ると毎年こちらも緊張感が増してくるもので目的を見失わず、ナーバスになり過ぎないよう注意したいものです。

2013年10月10日木曜日

「大体」とか「適当」とか

「適当」という言葉の本当の意味は適切に当てはめるという事ですが、日常生活の中では「大体」と同じような意味で使うことが多いように感じます。
「適当に片付けておいて」とか「適当に買ってきて」などというと、大雑把な意味合いを含んでいると感じるのではないでしょうか。

今回取り上げたいのは言葉の意味がどうこうではなく、この大雑把な部分です。

数学において関数の問題を解くときなどはグラフを書いてみることが近道な場合がよくあります。ですので設問に「グラフを書け」と言われていなくても迷っている生徒さんがいると必ずグラフを書くように指示します。しかしグラフを書くと言ってもそれほど正確なものは必要ありません。いってみればイメージを掴むための道具ですので致命的に違っていなければ良いのです。ですから「大体のグラフを書いてみて」とか「あまり正確じゃなくても適当でいいから」などという言い方をしてしまうことが良くあります。
こちらとしては厳密に正確なものを書くより簡単だろうと思って発する言葉なのですが、実際は「正確に書く」より「適当に書く」方が難しいことがあるようです。

ちょっと考えてみてください。
以前にこのことを講師同士で話していたときなのですが、こんなことを言っていました。
料理のレシピがあってその通りに作ろうとするのだけれど「塩少々」とか「胡椒適量」とか書いてあると困ってしまう。
そんなこと?、と思うかもしれませんがそう思ったあなたは料理が出来る人なのです。料理が出来る人にとっては「少々」が感覚的に分かりますが、本当に全く出来ない人にとっては1gなのか5gなのかひょっとしたら100gなのか全然見当がつかないのです。正確に量れるかは分かりませんがたとえ細かくても0.5gなどと具体的に言ってくれたほうがやりようは出てくるのです。

「適当」や「大体」という言葉からは大雑把な印象を受けますが、実のところは非常によく全体を理解した上でないと使えない言葉だったのです。

指導する際によく見落とされるのがこの点です。
全体像が分かっている者であれば適当にやってもポイントだけは押さえます。分かっているから適当に出来るのです。
分からない者にとっては、当然ポイントも分からないことがほとんどですので適当になど出来るはずがありません。
ですが指導者にとっては当たり前すぎる事なので本質の説明を省いて手順だけ説明してしまいます。
その結果、何となくそれっぽいものが出来上がります。もともと適当なのですからその場しのぎのことは簡単に出来ます。そして指導者は勝手に出来るようになったと勘違いするのです。
誰も幸せになれません。

「自分が出来ること」と「他人に教えられること」は決定的に違います。
指導者に必要なのは難解な問題がただ解けることよりももっと根っこの当たり前なことを当たり前とせず説明できる力だと考えます。
「適当にグラフを書く」、何のためにグラフを書くのか?何に注目するのか?何は省略してもいいのか?何には気をつけなければいけないのか?私はそれらの説明を大切にしています。そしてそれらが理解できると解くための道具のグラフが書けるようになるだけでなく、結局のところ問題自体が解けてしまうのです。

「適当」を説明するのが適当ではダメなのです。

2013年10月3日木曜日

役に立つ中学数学「グラウンドにコートをつくろう」

以前、知り合いに頼まれて欠員補充のため1日だけイベント設営のアルバイトに行った事があります。
仕事内容はゲートボール大会の競技コートを作るというものでした。
広いグラウンドに12面のコートを作ります。炎天下の作業でなかなか大変な仕事です。

ただ作業自体はやり方がわかれば難しいものではありません。
ゲートボールコート作成用のガイドロープのようなものがあり、それを手順通りに張っていけば完成します。そんなツールがあるを知らなかったのでそこに驚きましたが、私が一番感心したのははじめに行った基準線を引く作業です。

目印のないただの広いグラウンドだったので適当に作っていっては12面のコートが歪んでしまいます。綺麗に並べるためまずは基準となる線を引く必要があるのです。
だいたい100m×50mぐらいの大きな直角の線です。

私は深く考えずに「そんな大きな直角どうやって作るんだろう?」とぼんやり思っていました。
狭い範囲で出した直角では図形が大きければ端っこではかなりずれている、何てことは容易に想像が出来ます。設営のプロだからそれようの道具でもあるのかな?ぐらいに考えていたのですが実際は違いました。

使ったのはグラウンド用(?)の長い巻尺3つだけです。
現場の責任者が仲間に対して「15、20、25でいこう」と指示を出していましたが、ぼんやり見ていた私はまだ何のことが分かっていませんでした。
そのままぼんやり見ていると巻尺を使い15m×20m×25mの三角形を作り出しました。この段階になってやっと気付いたのですから私もかなり思考停止してたと思います。
だって目の前でやっていたことはいつも生徒さんに教えている「三平方の定理」なんです。

各辺の長さが3:4:5の三角形を作ればそれは必然的に直角三角形となります。それを大きく、例えば今回のように15m:20m:25mで作れば広いグラウンドでも簡単に大きな直角を作図できると言うわけなのです。
結果、その基準線を元にコートを作りました。出来上がって分かったことは、この手法で作られたコートがだいぶ正確に完成していたと言うことです。パッと見て歪みもなく綺麗なものでした。

言われてみれば当たり前のことでしたが、実際の仕事現場で中学数学がそのまま使われていたことにとても感動してしまいました。
まあ、それと同時にそこに思い至らなかった自分がとても悔しかったですけど。

何のために勉強するのか、勉強が何の役に立つのかは誰しも一度は持つ疑問ではないでしょうか。それに対して具体的な答えを見つけるのは結構難しいです。

でもだからこそ今回改めて思いました、「何かに役立つからではなく、何かに役立たせるために勉強する」のだと。

どんな場面で役に立つかは分かりませんが、いろんな場面で役立たせることは出来るのかも知れません。そしてどう役立たせるかは自分次第。
実際の現場で役立たせられていなかった私が偉そうなことは言えませんが、お子さん達には是非そう思って勉強してもらいたいです。

2013年9月26日木曜日

「お早うございます」についての考察

相変わらず思いつくままに書くブログで塾と関係の無いものが多いのですが、今回もやっぱりそうです。

以前、芸能界では何時に会っても「お早う」だという話を聞いたときに父親と何故だろう?という話をしたことがあります。
テレビの説明では芸能界の仕事は時間が不規則なので常に「お早う」で統一しているということだったのですが、あまりしっくりこなかったからです。

それではここからその理由の考察です。
日々顔をあわせる人同士の挨拶としては「お早う」「今日は」「今晩は」が一般的だと思います。そしてそれは時間帯によって使い分けるものです。
実際にご近所さんに会ったときにはこれらを使い分けています。間違っても夜に「お早う」などとは言いません。うっかり言ってしまえば夜まで寝ていたと勘違いされてしまいそうですし。

ではどんな場面で「お早う」に統一されることが多いのでしょうか。私がまず思い浮かぶのは職場です。
昔していた飲食店のバイトでの挨拶は「お早う」ではっきりと統一されており、何時に店に入っても「お早う」でした。他にもいくつかの職場を経験し中ではルール化されているかどうかの違いはありますが、その多くで挨拶は「お早う」を使っていたと記憶しています。

次に考えるのは「お早う」という言葉の特徴です。言い方を変えれば「今日は」や「今晩は」との違いでしょうか。これは敬語に出来るかどうかだと思います。「お早う」は「お早うございます」と丁寧に出来ますが、「今日はでございます」とか「今晩はです」などとは普通言いません。地域によっては「お今晩は」などと少し丁寧なような言い方をすることもあるようですが、特殊な例だと考えます。

さあ、この2点から考えられることは何か?
私は『上下関係を明確にしたい場面で使われる挨拶が「お早う」である』と考えます。

職場での挨拶風景を思い出してみると明確です。役職の低いものが「お早うございます」と言い、上役が「お早う」と返します。社長であればどんな場面でも「お早う」で通りますが、中間管理者は大変です。上司には「お早うございます」と言い、部下には「お早う」と使い分けが必要です。同じ役職といっても安心は出来ません。先輩なのか後輩なのかによっての使い分けが必要です。とても面倒に見えますが多くの場面でこの法則は当たり前に使われています。

ほとんどの人は無意識に使い分けているのかもしれませんが、常に無意識の中で上下関係を値踏みしているとも言えます。そして上の者は下の者に対しては常に自分が上位であると刷り込んでいる訳です。

外国ではどうなんですかね?よく知らないのですが敬語自体あるのでしょうか?
それはともかくとしても何となく日本らしい気がします。能力ではなく年功序列がいまなお多くの場面で生きている日本では上位の者が下位の者より劣るということもあるわけで、そんな中でも自分の立場を守らなければなりません。挨拶は毎日するものですから、そこで常に上下関係を見せ付けることは無意識下においてかなり有効な気がします。良く出来たシステムです。

別にそれが悪いことだと言いたいわけではありません。もちろんこの考察が正解というわけでもありませんし。
ただ何となく嫌だなと感じました。

そこで気になるのが自分は今までどうだったかです。無意識にやっているので明確には思い出せませんが、親しい友人以外では誰に対しても「お早うございます」でほぼ統一されていた気がします。
これは無意識に上下関係を決めないようにしていたのか、誰に対しても自分のほうが下だと思っていたのか、どっちだったんでしょうかね?

2013年9月19日木曜日

体育会系優秀説?

はじめに言っておきますが今回の話は半分冗談ですので真剣に受け止めすぎないよう宜しくお願いします。

さてまだまだ若輩者な私ですが、それでもこれまでにそれなりの人数のお子さんを見てきました。
色々な性格の子がいて、得意なこともそれぞれです。元気のいい子や人見知りな子、几帳面な子に大雑把な子と形容の仕方はいくつもありますが、本当は簡単に一纏めに出来ない多くの要素を1人ひとりの子が持っていると感じています。

ですので「○○タイプのお子さんは・・・」という言い方は乱暴すぎて本来するべきではないと考えていますが、一つ感じることがあります。
それを一言で表すなら「体育会系優秀説」です。
もう少し詳しく言うと「スポーツに真剣に取り組んできたお子さんは成績が伸びやすい」ということなのです。

もちろん全てがこの限りではありませんし、正確にデータを取って調べたわけでもなく単なる私の感覚ですのでご了承ください。ですが他の講師と話していても同じようなことを感じている人がいるのも事実です。

それではこの説の信憑性を検証してみたいと思います。

体育会系の子に持つ印象として一番大きいのは「我慢強い」ということです。
具体的には第一に授業時間の最後まできちんと座っていることの出来る子が多いです。当たり前のことだと思うかもしれませんが、意外に難しいのです。特に中学生ぐらいだと芯学塾では学校の50分授業よりもながい80分授業でやっていますのでやはりはじめは少し辛いようです。その中で最後まできちんと座っているというのは立派なことなのです。
これは真剣に取り組んでいるスポーツの現場の厳しい環境で我慢することを学んできた成果だと考えます。

また学習においても例えば数学を教えるときに、私はまず計算をみっちりやります。これが大切だと考えているのでとても大事にしているのですが、あまりクリエイティブな作業とは言い難くとにかく反復ですので正直あまり面白くありません。加えて基礎トレですので効果が出るのには時間も結構かかります。なのでなかなかこれに耐えられないお子さんもいますが、体育会系の子は比較的黙々とやってくれます。
これは体育会系の子がこれまでの経験から基礎トレの大切さを知っているからだと考えます。そしてその苦労に耐えてきた実績も持っていると思われます。

さらには指示に対しては比較的素直に従います。
これは宿題の達成度からも見ることが出来ますが、きちんとこなしてくることが多いです。
そして実際に問題を解く段階においてもいえます。出来ない問題を解けるようにするため、やり方、書き方、手順、考え方などの指導をしていくのですが、中には基本を習得せずに我流を貫こうとする子もいます。我流が必ず悪いとは思いませんが、基本が出来ていない段階の我流は間違いでしかないことが多いです。言い方を変えれば間違った我流をやっているので正しい方法を指導しているのですがなかなか言う通りにやってくれないことはよくあります。ですが体育会系の子はそこが違います。まず指示通りに取り組みます。上手くできないことはあってもやろうとします。
おそらくこれもスポーツの場面で指導者に従うことが身に付いているからではないかと考えます。

以上の内容を総合すると体育会系の子はこちらが提案するベストな学習を実現しやすいということが考えられます。よって成績も伸びやすいのです。

というわけで今回の話はいかがだったでしょうか。
結論から見ると我慢できる子かどうかということが大切なように感じます。そしてその我慢を養成してくれる一因にスポーツがあるのではないかといった感じでしょうか。

最後になりますがもちろん全てがこの限りではありません。体育会系でない子がダメだなどとは全く思っていませんし、体育会系の子で我慢できない子もいます。まあ一つの思考ゲームから生まれた極論だと思ってください。色々と思考してみるのは面白い遊びですので、それをやってみたと言うだけの話でした。

繰り返しになりますが半分冗談で書きましたのでそのつもりでお願いします。

2013年9月12日木曜日

私たちの塾では講師がお子様に質問します

以前に「質問をすることが大切」といった趣旨の内容を書いたことがあります。
このときに言っていたのはお子様が自分の分からないことを講師に質問することでした。それが大切なのは勿論ですが、それが難しいことも事実です。
そこで大事になると考えるのが講師がお子様に質問するということです。

授業では新しいことを教える場面も多々あります。ですが大切なのは習ったことがきちんと理解できているか、正しく使えているかです。
なので私の授業では答えあわせが一番大切です。そしてそこでは間違えたものに限らず正解したものも出来るだけ確認します。

どういうことなのか数学を例にしてみます。

まず間違えた問題ですが、この見直しが大切なのは当然と理解してもらえるかと思います。ですがこれも解き方を教えればいいというものではありません。
何が分からなかったのか、何に困ったのかを考えてもらいます。分からないポイントは様々で他人が簡単に見抜けるものではないので、自分で考えてもらうのです。ですが自分自身でも何が分からないかはなかなか明確に出来ないことがよくあります。問題の意味が分からないのか、問われていることが分からないのか、解き方が分からないのか、計算が出来ないだけなのか、これを認識してもらう為に1つひとつ質問をしていきます。「問題の内容を教えて」、「何を答えれば良いの?」、「問題内容を図に描ける?」、「答えの単位は?」、「この文字式の意味することは何?」などなど。
そうすると、時には単純に漢字が読めなかっただけということもありますし、もうほとんど答えが出ている場合もあります。
大事なのは自分が何に困ったか気付き、それが解消されることです。
ただ解法を知るのではその問題が解けるだけで、類題は解けないということが良くあります。それは解法を聞いて分かった気になっただけで、自身の問題が解決していないからです。
私達が目指すのは『その1問』が解けることではなく、『その種類の問題』が解けることです。そのために講師はお子様の理解度を測るための質問をします。そしてそこから自分でも自身の理解を認識してもらいます。そうすることで単なる解法ではなく考え方が身に付いていくのです。

また正解した問題も見直しは大切です。
これはたまたま正解した、パターンで解けてしまったなどということがあるからです。
内容は間違っているのにたまたま答えだけ正解しているというのは一番困ります。しかしただ答えあわせだけしている時、特にお子様が1人で答えあわせをした時などは見過ごされてしまうことが良くあります。結局のところ出来ていないわけですので放置されてしまうととても危険です。
パターンで解けてしまっているものについては必ずしも悪いわけではありません。ですがこの場合は応用問題になるとだいたい通用しなくなってしまいます。なのでどうやって解いたか確認することはとても大切です。そのため私は出来た問題についても間違えた問題と同じような質問をよくします。方程式であればそれぞれの項の意味から式全体の意味を細かく質問することはとても有効です。それにすんなり答えられれば理解していると分かりますし、答えられないのであれば何故出来たのか、無意識にどう理解していたのかを考えることで確かな力が付きます。漠然と理解していると言うのは悪くないようにも見えますが、進歩するためにはとても危険なのです。

私達が目指すのは確かな考える力の養成です。
テスト前に瞬間的な学力向上を目指すことも無いわけではありませんが、それを本来の目的とは考えていません。1つの問題が解けることではなくどう考えるかを考えてもらいます。時間はかかりますがそうすることでこそ本当の学力が付くと考えています。
なので考える方法を学んでもらう為に講師がお子様に質問をいっぱいするのです。

2013年9月6日金曜日

親知らずを抜歯してきました

本日、斜めに生えてきて痛かった左上の親知らずを抜歯してきました。
右上の親知らずを10年ほど前に抜いて以来の抜歯だったのでちょっと怖かったですが結果的には無事済みました。

そもそも歯医者さんに行くこと自体10年振りぐらいで、福井に帰ってきてからは一度も行っていなかったのでどこに行こうか迷ったのですが、知り合いがお勧めしてくれたあまり新しくない近所のところに行ってきました。

はじめて行く所は少し緊張しますが、感じの良い先生だったので取り敢えず安心しました。
久しぶりの歯医者さんなので欲張って今まで放っておいた詰め物が取れた2箇所の治療もお願いすると、まずは虫歯の治療からスタート。さっさと削って詰め直ししてくれました。1箇所は悪化していたようで型を取り次回被せるということでこの日の虫歯治療は終了です。

そしていよいよ親知らずの抜歯が始まります。
レントゲンを確認するとやはり斜めに生えてきているようで抜いたほうがいいだろうと決まりました。
口の中なので何をやっているのか見えませんが、念入りに麻酔をしてくれました。色々な角度から何箇所も注射しているのでしょうか?想像していたより手間をかけてくれている印象です。
麻酔を打ち終わると薬が効いてくるまでしばし待ち時間。
目の前には窓がありましたが残念ながら見えたのは電線と隣の家の屋根だけで、心が和む風景とはいきませんでしたが取り敢えずボーっとしていました。
しばらくして先生が
「麻酔は効いてきましたかね?」
と声をかけてきました。効いてきたか?と聞かれてもよく分かりません。それでももし効いていない状況で治療されるのは怖いので
「少し」
と曖昧に返事。
先生は様子を見る感じで器具を口の中で動かし始めました。
「どうですか?」
「ちょっと痛いです。」
確かに痛かったので用心してそう伝えましたが、今考えるとあれは親知らずが痛かったのではなく器具の当たっていた唇が痛かったようです。
その後も先生はこちらの様子を伺いながら口の中でなにやらゴソゴソ、大丈夫だと判断したのでしょう
「効いてますね」
と告げ本当にいよいよ抜歯です。
ゴキッ!ゴキッ!
と何かが折れるような音が耳の奥で響きます。
本当に麻酔はきちんと効いていたようで痛みはありませんでしたが、耳の奥で聞こえるこの音にはやはり恐怖を感じてしまいます。ですがそれもしばしのこと、意外にさっさと終わり「あれ?もう終わり?」というような感じでした。
机を見ると今まさに抜いた歯が置かれています。
若干血にまみれており、はっきりいって汚かったです。
先生はそれを私に見せながら
「ちょっと黒くなっていますね。歯ブラシもとどき難いとこでしたし抜いて正解だったと思いますよ」
と言われました。
あとは歯科衛生士さんでしょうか、止血をしてくれて終了です。

最後に先生が痛み止めを持っているか聞いてきたので「バ○ァリンなら」と答えると少し考えて「大丈夫だと思うけど痛かったら飲んでください。もし酷いようならまた見せに来てください。」
無事終了です。

自分は口をあけていただけで何もしていないのですが、どっと疲れました。
抜いた箇所を舌で触るとポッカリ穴が開いています。
ご飯粒が入ってしまわないか心配だな、と思ったところで前回の抜歯でも同じことを考えていたことを思い出しました。

他人からすれば何ということのない話ですが、私にとっては久々の大事件でした。
やっぱり健康は大事ですね。

ところで抜いた歯はどうするのでしょうかね?どうせなら貰って帰ってよく観察してみても良かったかも知れません。

2013年8月29日木曜日

福井からは遠くて見えないけれど

夏の青い空に飛び立つロケット、何故か私は風情を感じてしまいます。
と言っても実際に打ち上げを見たことは無く、映像だけなんですけどね。

今回はイプシロンロケットの打ち上げが話題となっており、私もワクワクしていました。残念ながら延期になってしまいましたが、ロケットの打ち上げに延期は鰻に山椒ぐらい付き物ですのですので我慢しましょう。ただ、夏休みを利用してわざわざ見に行っていたお子様達には可愛そうなことです。

私は宇宙が好きなのでロケットも好きです。学生時代には友達と福井から車を使って種子島の宇宙センターまで遊びに行ったこともあります。残念ながら打ち上げ日程とは合いませんでしたが、発射台に据え付けられたロケットを見ることは出来ました。そしてそこではNASDA(現JAXA)職員の食堂が一般人も利用可能でして、職員に紛れてカツ丼を食べたのは良い思い出です。

ところで今回の打ち上げは久々にマスコミも大きく取り上げており盛り上がっている印象ですが、皆さんはこれまでとどう違うのか知っていますか?
まあ、問いかけている私自身それほど詳しいわけではないのですけどうろ覚えの知識を少しだけ。

単純にまとめると小型で安価だと言うことです。
そもそもロケットとは単なる輸送機械であって、意味合いとしてはトラックと変わりません。ただお届け先が宇宙というだけなのです。
今まで日本が持っていたのは大型の10tトラック(H2-A)だけだったので今回はじめて軽トラ(イプシロン)を作ってみたと言うことです。当然運べる荷物は減りましたが、費用も安く済みました。
これが上手くいけば小さな荷物も気軽に送れるようになるという寸法です。

まあ小さいと言っても全長で25mほどありますので、あまり小さい印象はないかも知れませんがH2-Aが50m以上ありアポロ計画等で活躍したサターンVは100m以上もあったことを考えるとやっぱり小さいんでしょう。
でもこの小さなロケットには大きな期待が込められています。

元々日本のロケット開発は世界でも珍しく軍事目的でないところからはじまり今に至ります。
世界の国々が巨額の軍事予算で開発したのに対して日本は少ないお金でコツコツやってきました。様々な困難にさらされながらも国産技術にこだわり続け、今では世界トップクラスの技術力を有しています。
そのスタートとなったのは新潟県の・・・ と、まあここら辺の話はしだすと限がないので今回は割愛しますが、日本人なら是非みんなに知っておいて欲しい内容です。良かったらどっかで調べてみてください。

さて話が少しそれましたがイプシロンが成功すれば日本はまた一つ大きな力を手に入れたことになります。
これは単なる技術向上という意味合いだけでなく、商業的にも意味のあることです。今までは巨額の費用に断念していた小規模衛星の輸送を一手に担えるわけです。お客さんは世界中、これはいけるでしょう。

そんなこんなで注目のイプシロン打ち上げですが台風の影響でまだ少し延びそうです。ですがあわてて失敗するよりも確実に成功させて欲しいので温かい目で見守りたいと思います。
だからと言って失敗したら非難!、ではないですよ。新しいことに挑戦するときに失敗は付き物です。失敗が嫌なら新しいことをやらなければいいだけです。でもそれではつまらない。世界に比べて少ない予算で開発されてきた日本ロケットですが、その成功率は決して劣るものではありません。真の意味で温かい目で長い目で見守って欲しいと切に願います。

ちなみに打ち上げにおいて台風で心配されるのは風ではなくて雷です。宇宙まで行く力があるので多少の風なら問題ないですが、雷でコンピュータが壊れてしまってはどうにもならないという訳です。

2013年8月22日木曜日

夏の夜空に

塾のブログなのですが最近は関係ない話ばかりしています。
もともと気楽にはじめたブログなのでそれも良いかと勝手に納得しつつ今回も星の話です。

残念ながら流星群は見れませんでした。タイミングが合わずじっくり眺める時間が無かったのが大きな原因です。せっかく晴天に恵まれていた年だったのに残念です。

でも星空は変わらずあるのでそれで満足しておくことにします。

ところで星座ですが、あれって本当にそんな形に見えますか?
私には全く見えてこないのですが、想像力に乏しいのですかね。

星座の中で好きなのは明るくて分かりやすいオリオン座です。冬の星座の代表格ですので今の時期に見ようと思うと明け方近くになるのですが、先日夜更かししていたら見つけてしまいました。
でもどれだけ想像してみてもオリオンには見えません。せいぜい砂時計です。昔の人たちはあれで物語を作ってしまうのですから凄いものです。

星座が神話の姿に見えることは無い私ですが、長い年月変わらない配置の星を見ていると神秘的な気分にはなってきます。
だって綺麗に見えるあの配置はたまたま地球から見ているためなのですから。

漆黒の夜空に浮かぶ星を見ていると、どこか遠くに真っ黒な台紙があってそこに光の粒が置かれているような錯覚をしてしまうことがあります。ですが当然そうではなく広い宇宙に浮かんでいるのです。立体的に配置されているのです。ですから当然見る角度が変わると(銀河規模で)あんな配置には見えないわけです。

オリオン座でいえば中でも特に明るいベテルギウスとリゲルはそれぞれ500光年と700光年地球から離れたところにあります。一纏めにしてしまうにはあまりにも遠い距離です。ですが地球から見ると一つの星座の仲間になって綺麗な形を見せてくれます。本当に神秘的です。

学校でも天体の授業はあります。
勉強だと嫌わずに色々な知識を得てほしいと思います。
そして興味を持つと知れば知るほど分からないことが増えるといった感覚を体験できます。それを知ろうとすることが本当の意味での勉強ではないでしょうか。

そして広がった知識で見上げる夜空はただ眺めているときとは違った美しさがあります。
もちろん何も考えずただ眺めるのもお勧めですが、宇宙の深遠に片足突っ込むのもお勧めです。

2013年8月14日水曜日

暑い日は辛いですが、天気の良い夜は星が綺麗です

お盆も過ぎましたがまだまだ暑い日が続きます。もう「熱い日」と言ってもいいのではないかと思うくらいです。
我が福井でも平気で40℃近い日があり「人肌のほうが涼しいんでは?」などとバカな事を考えてしまう今日この頃です。
ある気象予報士によれば「9月いっぱいは夏だと思ったほうが良い」との事でしたので当分は涼しくならないのですかね。

暑いのは辛いですが、晴れているというのは気分の良いものです。全国的には水不足の地域もあるので全く雨が降らないのも考えものですが、やはりじめじめと雨が降っているよりスカッと晴れた空は気持ちがいいと感じます。私は青い空に大きな入道雲を見ると何故だかテンションが上がってしまいます。

ですが晴天の本当の楽しみは夜かも知れません。
何が良いってそれはやはり星空です。
加えて今はペルセウス座流星群のピークです、これは夜空を見上げないわけにはいきません。

元々福井はあまり天気の良い地域ではないのですが、田舎のため結構暗いところがあります。晴れてくれさえすれば星を見るのには適した場所です。

塾の帰りに少し寄り道をして広大な田んぼの真ん中に車を止めます。エンジンを切り外に出てしばらく見上げていると徐々に大量の星が見えてきます。今の時期ですと夏の大三角形ですかね、上手くいくと天の川もうっすら見えて綺麗です。
でも流星群のこの時期ならやっぱり流れ星が見たいものです。あまり一点に集中せず空全体をボヤッと見ていると見つけやすいかも知れません。

肉眼で見える明るい星はどれも太陽よりはるかに大きな恒星です。それがいくつも見えるのだから夜空は広大です。そしてそこに流れる星たちは星と呼ぶのもはばかられそうな小さなチリです。大気中で燃える一瞬の光を見るわけです。
このスケールがはるかに違う2つが同時に楽しめる夜空ってなんてお得なんでしょう。
例えるならエベレストと砂粒が同時に輝いて見えるようなものです。(全然いい例えになってないですね)

暑い日は早く終わって欲しいですが、晴天は続いて欲しいものです。

2013年8月8日木曜日

理想の計算プリント作成中

生徒さん達に勉強を教えるときに大事なことの一つが問題選びです。
どんなに良い説明が出来たとしても話を聞くだけで出来るようになるわけではありません。やはり反復練習があってこそ学力は身に付きます。

反復練習をするためにはその状況に合った問題が必要です。ですがこれを集めるのがなかなか難しい。
実際に色々なワークを見たり使ったりしていますが、全ての状況にピッタリ合う問題群がそろった教材はなかなかありません。仕方ないのでいくつかの教材を寄せ集めて使ってみたりするのですが思うようにそろわないこともあります。

問題にはそれぞれ解き方の特徴があるので単純と思われる計算問題ですら実は吟味が必要です。
同じパターンの問題を大量にやって定着させて欲しいときもありますが、様々なパターンが混ざり本当に理解していないと解けないようなものをやって欲しいときもあります。
もっと単純なことを言えば基本中の基本の簡単な問題が大量に欲しいだけのときもあるのです。

かなり我が侭なことを言っているのは分かっています。限られた紙面を使う以上、全ての要望に応えることは不可能です。分かっているんです、仕方ないって。

ということで「無いなら作ってしまえ!」と考えを転換、自分達が欲しい教材を自分達で作るなんて理想的ですよね。
私の好きな数学・算数から手をつけました。
俄然やる気が沸いてきます。

沸いてくるのですがやってみると予想通り大変でした。
自分達の理想を!とこだわりすぎて迷走してしまい余計に変になってしまったりすることも。いつ完成するのやらまだまだ地平は見えませんがコツコツ続けていきたいと考えています。

そして自分達が良いと思うものなら必要としている人たちもいるはず、と考えて作った問題プリントは公開しています。リンクからご覧になってください。そして良いと感じたら是非使ってやってください。

福井の塾から発信した情報が全国各地で喜ばれる、なんてことになったら嬉しいものです。
やっぱり夢は大きく持たなくては!

2013年8月2日金曜日

お祭の季節なんですね

先ほど塾内には花火らしき音が響いておりました。
それで気が付いたのですが今日から福井フェニックス祭なんですね。

大き目の花火の音が聞こえるので塾の外まで出てみたのですが建物に隠れてか全く何も見えませんでした。
その代わり浴衣姿で歩く人を見かけてお祭なんだと実感しました。

お祭は雰囲気が賑やかで楽しいのですが、人ごみはあまり得意でないので正直疲れます。ワイワイ行く仲間でもいれば良いのですが・・・

そんな訳でお祭は久しく行っていませんが、お祭よりも花火は出来れば見に行きたいですね。
福井では三国の花火大会が比較的有名だと思います。
私も小さい頃から何度も行っていますが、あれは良いです。

何が良いかというと、かなり近くから見られることです。
オススメポイントはやはりビーチです。
良い場所に陣取ればそれこそ打ち上げの筒が肉眼でも見えるほど近いです。正面に見るよりも見上げる感じで時には燃えカスが降ってくるほどで、音のタイムラグもほとんどありません。その轟音たるや、まさにお腹に響く衝撃です。うるさいとかを超えて体に感じる衝撃は迫力があって間近でみる醍醐味だと思います。

以前、関西の友人を福井に招待したことがあるのですがその時に三国の花火大会に連れて行きました。場所取りは大変なので浜茶屋が販売する席を予約しておきました。ただのイスなのに映画並みの値段がして高かったのですが、かなり良い場所でまさに間近で見ることが出来ました。
結果、関西では福井よりも大規模な花火大会をいくつも見ている友人が「一番良かった」と絶賛してくれました。やはりあれだけ間近で見れる迫力はそんなにないのですかね。

また近くで見る楽しさは見え方にも大きく関係すると考えます。
遠くから見ると花火は平べったい円のようにも見えます。実際に生徒さんから「花火は横から見ると平らな線にしか見えないの?」と質問されたことがあります。ですが近くから見ると一目瞭然しっかりと球であることが実感できてより綺麗に感じます。

塾の仕事はどうしても夜が中心ですので花火を気楽に見に行くことは出来ませんが、あれは科学的な視点でもとても面白いのでいつの日か生徒さんたちと見に行けないものかと考えてしまいますが、難しいですね。

夏の日の一瞬の出来事、勉強以外にそういった経験も大切だと思いますので、上手くメリハリをつけてみんなが良い夏を過ごせることを願っています。

2013年7月24日水曜日

参議院選が終わり「勝った」「負けた」と騒いでいますが…

ネット選挙と話題になった今回の参議院選挙ですが、違いは感じたでしょうか?正直私は選挙広報でだいたい満足してネットまでは見なかったので、何も感じませんでした。

それはさて置き、選挙が終わるとテレビ番組では「○○が勝った」とか「○○大敗」なんて言葉が飛び交います。毎度のことで特に気にしていなかったのですが、何故か今回はちょっとその言い回しが気になってしまいました。

そもそも選挙の勝ち負けとは何なんでしょう?

単純に考えれば当落でしょうか。
候補者からすれば他より多くの票を得て当選することを目指した活動をするので戦いと言えるかも知れません。人によっては落選することで無職になってしまい、国の前に自身の平和が脅かされてしまいますから必死の戦いでしょう。

また政党で考えれば議席数の増減や占有率でしょうか。
国の政策を実行に移すためには法案を通す必要があるので過半数以上の議席を確保することは大切なのでしょう。他の党を上回る議席を確保できれば勝ちというのも分かります。

ですが待てよ、と。

そもそも選挙とは代弁者を選ぶ制度なのではないでしょうか。
国民全員が集まって話し合いして何かを決めるなんて事は到底無理なので、代弁者を選び代わりに協議してもらい決めてもらうという制度だと思います。

そう考えれば選挙結果は現状の民意の集約であり、日本の縮図と言えます。見えづらいみんなの意見が一つの形になったと言ってもいいのかもしれません。

そうであるなら、どこの党が多いから勝ちでどこが少ないから負けというのはずいぶんと変な解釈に思えます。だって民意を集約しただけなんですから。

勝った負けたなんて言葉が出てくるのは数さえ取れば好きに出来るから数が全てなんだと言っているように聞こえてしまいました。

あくまで私達が託したのは代わりに話し合ってもらう事であり、好き勝手に何でも決めてもらうことではないと思います。

人数が多く声が大きければ通りやすいというのはどこでも同じなのかもしれませんが、議員さんが持つ価値は平等に同じはずです。たとえ国会の中では少数の意見でもその裏には何万人もの人の気持ちが込められているはず。
ただ数が多ければいいというのであれば代議士など選ばず毎回みんなで多数決すれば良いだけの話。そうしないのは話し合いが必要だとわかっているからなのではないでしょうか。

議員さんの任期からすると次の国政選挙は3年後だそうです。

政権奪還とかそんなことを一番大切な活動にせず、みんなが1人の代弁者として建設的な話し合いをしてもらいたいと思います。

まあ、そんな実際は理想論だけ言っていても仕方ないと思いますが、やっぱり理想は捨てちゃダメでしょう。

2013年7月18日木曜日

正しい塾の選び方 料金編(おまけ)

皆さんが塾で使っている教材に値段が書かれていないことにお気づきでしょうか?
本屋さんで売っている問題集や参考書には本の裏を見れば値段がありますが、塾の教材には大抵ありません。

今回はこの教材の話を少ししたいと思います。

料金編のはじめに色々な名目の料金が上乗せされる話をしましたが、その中でも「教材費」にご注意ください。
この教材費はどの項目よりもはるかに高額になるケースがあります。

だいぶ前のことですが私の勤めていた塾に説明を聞きに来てくれた方がいました。その方がまず私に尋ねてきたのが
「教材費はどれぐらいかかりますか?」
というものでした。
その時に私がいた塾では1教科当たり2~3000円のワークを購入してもらい1年間使うというスタイルだったのでその説明をしました。すると
「本当にそれだけですか?」
と続けてこられました。そこで通常授業とは別に夏期講習などする場合には別途かかることもあるのでその話もしたのですが、どうにも警戒している様子が変わらなかったのでこちらから
「何か気になる点でもありますか?」
と尋ね返すと
「実は前の塾では何十万もする教材を買うように言われたもので・・・」
それを聞いて私は絶句しました。
教材費が高いところがあるとは聞いていましたがそこまでとは。
そしてやっと保護者さんの心配が分かったのです。

当時の私は知らなかったのですが、塾の経営方針として「教材費で儲ける」という仕組みがあったのです。
なかなか上手い仕組みです。

「授業」という「形の無いサービス」よりも「教材」という「商品」の方が売りやすいということなのでしょう。
加えて塾は授業を売るもので教材は付随する経費という感覚があります。授業に必要なものを買うのであって、塾が教材で儲けようと思っているとは考えない方もいるようです。そして教材は本人が使うものなので本人が負担することにもそれほど抵抗はないのかも知れません。

ですが実際は上手くやれば教材はとても儲かるのです。

はじめに書いたように塾の教材には大抵値段の表示がありません。これは教育関係者にだけ卸すもので、書店にはないものだからです。そして塾が好きな値段で販売できるようにしている仕組みなのです。

別に悪いことだとは思いません。授業料を少しでも安く見せようという企業努力です。
ですがこちらまでそれに乗せられる必要はありません。
それに中には仕入れ値の何倍もの値段で教材を販売している塾もあるので、それには賛同しかねます。

そして注意しなければいけないのが、前述の何十万もする教材を売るような塾です。
このような塾は経営の本体が出版関連の場合があります。はじめから教材を売ることが目的の塾なのです。
別にそのやり方を批判するつもりは全くありませんが、突然にそんな高額な話をされると驚いてしまうでしょうから注意が必要です。
まあ、素晴らしい教材なのかもしれませんが数千円でも十分立派な教材はありますので何十万もかける必要はないかと私は思います。

また教材をあまり褒める塾も考えものです。
「お子様1人でも進められる教材です」という売り文句は講師の質が低いということの裏返しに感じます。

私自身も優良な教材は常に探していますが、あくまでも授業に使いやすいという基準で探しています。
自宅で取り組むのであれば1人で進められる教材は大切ですが、塾でそれが必要かというと疑問です。

塾選びの際には教材費も塾の大事な利益であるということと、どんな教材を使う塾が望ましいのかを考えるといいと思います。

2013年7月11日木曜日

正しい塾の選び方 料金編(塾側の視点)

今回は視点を少し変えて、塾側がどのようなことを考えているのか見てみましょう。それを知ることで授業料の本質が見えてくるかも知れません。

まず塾は営利団体ですので利益を出そうとします。それ自体は当然のことで何も悪いことではありません。問題は「利益」が「お子様のために」という塾が本来最も考えなければならない事柄より優先されてしまうことがあるということです。

塾が利益を上げるための基本構造は「人件費を少なく、授業料を多く」これにつきます。
もちろん経費を抑える等の事柄もありますがそれは企業経営にとっては当たり前のことであり特筆すべき内容はありません。要は商品(授業)でいかに利益が上げられるかが問題なのです。

塾にとって最も効率がよいのは講師1人が大勢の生徒さんを指導する方法です。一斉授業などがそれにあたります。
アルバイトの講師を使う場合は単価が決まっていますので、数人生徒さんがいれば人件費はだいたいまかなえます。それより増えた生徒さんは全て塾の利益です。一斉授業の場合、生徒数が増えても手間はほとんど変わりませんので塾としては席がある限り埋めたいと考えています。
別に悪いことではありません。ただ一斉授業はみんな学校で受けていますので、塾の授業にはそれ以上のものがなければなりません。学校の繰り返しのような内容では価値がないと言ってもいいでしょう。もし一斉授業を希望されるのであれば有名講師がいる予備校のような特別な授業をしてくれるところを探しましょう。そうでないと、利益集めの人数確保に使われるだけになってしまいます。

ですが結局のところ塾としては少ない講師で大勢のお子様を指導したいというのが本音なのです。
しかし最近は学校とは違うものを塾に求める意識が高くなっているで、個別スタイルの塾が増えてきました。個別スタイルについては「学習スタイル編」で詳しく書きましたのでご覧になっていただきたいと思いますが、ここに塾側の悩みが生じたのです。

「人件費を少なく、授業料を多く」の考え方からいくと1人の講師が大勢のお子様を指導できない個別スタイルでは1人の生徒さんから取る授業料を上げるしかありません。
それをそのままやっているのが家庭教師です。一斉授業が生徒数で利益を上げる部分を1人の生徒さんから取ることで成り立っていますので、その授業料は高額になりがちです。仕方のないことなのです。(まあ、全ての家庭教師の料金が適正価格かと言われれば疑問は残りますが)

本来であれば高額な授業料は敬遠されますが、不思議と「塾」と「家庭教師」には微妙な線引きがあり相場もそれぞれで成り立っています。そのため高額でも「家庭教師なら仕方ない」と思われて対立することなく別物として共存しているといえます。
不思議ですね、教室を用意しなくていい分だけ経費が掛からないと思うのですが高額で許されるのですから。

苦しいのは個別スタイルの塾です。こちらは塾としての相場が適用されてしまいます。個別スタイルなので一斉授業よりは高い料金設定に出来ますが、家庭教師ほどにしてしまうと誰も来てくれません。
そこで考え出されたと思われるのが1対複数の個別スタイルです。
1人分の授業料を少し高くして生徒数も1人ではなくすることで「人件費を少なく、授業料を多く」を何とか実現したのです。
色々工夫しているんですね。
ですがまだ安心できません。「個別」といいながら1対複数であることに理由が必要です。本当のことでも「利益確保のため」とは言えないものです。
そこで使われるのが「お子様が自分で考える時間も必要です」というセリフ。

決して嘘ではありません。
一方的に講師が教えるのではなくその内容を自分で確かめる時間は必要です。
ですが本来その「自分で考える時間」というのは「自習時間」と同義ではないということを忘れないでほしいと考えます。
一度聞いただけで全て出来てしまうお子様はまずいません。実際に自分でやってみてつまずいて、それを解消していくことで少しずつ身に付いていくのです。ですから「自分で考える時間」こそ講師は目を光らせていなければいけないのです。
つまずいたタイミングで的確なヒントを出す、考えているときには待つことも必要ですが場合によっては答えを教えてしまい次の類題を指示することも大切です。これが単なる自習時間になってしまうとつまずいても放置状態で、何も出来ず時間だけが浪費されます。
自分で的確に調べながら進められるお子様であればこんな問題は生じないかもしれませんが、自分に合わせて少し上を目指して学習する以上は自分だけでは解消できない問題が必ず出てきます。そのときこそ講師の助けが必要なのです。もしそれが必要ないのであればはじめから塾に行く必要などありません。

1対複数の個別スタイルが悪いといっているわけではありません。ですが塾や講師がよっぽど工夫しているところでない限り半分以上の時間は単なる自習になってしまうことを念頭においていただきたいと思います。
半分以上は自習だということを分かった上で選ばれるのであれば、その分の価値はあると思います。

ちなみに1対2の授業であれば単純に考えて1対1の授業の半分しか指導時間はありません。
指導時間だけで考えると「1対2の授業料2ヵ月分」=「1対1の授業料1か月分」ということになります。
1対複数のほうが授業料は安く見えますが、それが本当に安いのかは自身で判断することが大切です。

このような感じに塾側の考えをまとめてみました。
繰り返しになりますが塾は営利団体ですので利益を出さなくてはなりません。そのために工夫をするのは当然です。
利益をあげている塾が悪いわけでは決してありません。生徒さんだけが喜ぶ塾では潰れてしまいます。
利益を追求することが悪いのではなく、そのやり方が適正なのかを判断してください。

塾の説明を聞く際にはそれが「利益だけのため」なのか「利益とお子様のため」なのか考えながら聞くことをお勧めします。

2013年7月3日水曜日

学校の勉強は何の役に立つのでしょうか?

だいぶ前だったと思いますがニュースで「船便のコンテナに隠れていた密航者が大量に死亡した」というものを見ました。
密航は犯罪ですし、この内容には同情する人もしない人もいるでしょう。ですが今回その話は置いておきたいと思います。

私が注目したのは死亡理由です。
ニュースによると熱中症だったようです。
船便で運ばれる際に運悪く密航者たちの乗るコンテナが最上段に詰まれてしまい太陽の光を浴びて中が高温になったことによるものだそうですが、死亡者を増やしたのにはコンテナ内で密航者がとったある行動が大きく関わっていました。
それはいわゆる「打ち水」です。

暑さに耐えかねた1人が持っていた水をコンテナ内に撒いたのです。
私たちの感覚でも暑い日に打ち水をするのは理解できると思います。気化熱が奪われることによって涼しくなるというのは結構誰でも知っていることです。
ですがコンテナ内ではそうなりませんでした。何故でしょう?

実はこの問題、中学理科の知識があれば分かってしまいます。
ポイントは「湿度」でした。

高温のコンテナ内で撒かれた水はすぐに蒸発して気化熱を奪います。本来ならこれで少し涼しくなって助かるのですが、密閉度の高いコンテナ内では空気が入れ替わらないので空気中の水分量も上げてしまいます。
こうなるとピンチです。中学で習った飽和水蒸気量によると空気中に溶けることの出来る水の量は決まっています。湿度は100%が限界で、そうなってしまうと水は蒸発できません。
つまりコンテナ内に水を撒くことで湿度を上げてしまい、体の汗が蒸発し難くなってしまったため体温を下げれず熱中症になってしまったということです。

一見すると良さそうな打ち水ですが状況によっては危険だということです。
そしてそれは中学の知識で充分に考えられるということが私の中でこのニュースを興味深いものにしました。

コンテナで密航などという状況に私達が出くわすことはまずないでしょうが、密閉空間で暑さに耐えることはあるかもしれません。
私達が学校で習うことは何の役に立つのか分からないことも多くありますが、決して無駄ではないと私は考えます。
せっかく学校に行くのですからしっかり役立ててやりましょう。

2013年6月27日木曜日

正しい塾の選び方 料金編(基本)

塾選びの際に最も気にしなければならないのは学習スタイルでしょう。ですがそれだけで選べないのも現実です。やはり料金を無視して話をすることは出来ません。

ですが塾選びの際に比較が難しいのがこの料金です。
なぜ比較が難しいのでしょうか?それについて考えて見ます。


①総額費用が分かり難い(もしくは分からない)
チラシやホームページなどで塾の情報は簡単に手に入れることが出来ます。ですから「授業料」を調べることもさほど難しくありません。ですがここに落とし穴があります。
何も知らないで見ると「授業料」=「月謝」と考えてしまいますが通常の月謝には授業料以外の様々な諸経費が乗っかってきます。また月々の費用とは別に初期費用や年費用が掛かるのも普通です。
ですがこの諸経費は明確に記載されていないことも多くあります。
チラシの下のほうを見ると小さい字で「別途○○費が掛かります」とだけ記載されていて、それがいくらかは書いていないなんていうのは珍しいことではありません。
全ての塾が悪意を持って不明瞭にしているわけではないでしょうが、明らかに作為的なものも多々あります。
授業料で比べたら安い塾だったのだけれども実際に入塾してみると様々な費用が上乗せされてむしろ高かった、ということはよく聞く話です。

②諸経費が分かり難い
繰り返しになりますが必要なお金は「授業料」だけではありません。
一般的なところでいうと「入会金」「年会費」「管理費」「教材費」が別に必要です。
ですがここにも落とし穴があります。
これら諸経費には明確な決まりがなく、各塾が自由な名目で請求してくるということです。
そのため「入会金無料!」と聞いて入塾してみると「入会金は無料ですが登録料が別に必要です」といわれるなんてこともあります。「入会金」が「登録料」に代わっただけなのですが嘘は言っていないということです。
では様々な名目の費用の一例を挙げてみましょう。
「設備費」「エアコン代」「冷暖房費」「登録費」「教務費」「更新費」「生徒管理費」「交通費」「おやつ代」
家庭教師で見たものも含まれますが、これらは実際に存在するものです。

③プランが複雑
学習スタイルのところで様々に分類をしましたが、当然そのスタイルによって料金は変わってきます。
あとは学年や科目、授業数でも料金は変化します。
塾によってはそれを細かく分類して料金が決まります。
自分にあったプランで勉強できるというのは親切な仕組みなのですが、料金を考える上では必ずしも親切とはいえません。
「AとBを組み合わせると割引になるけど、Cとでは高くなる・・・」というように仕組みが複雑で自分で試算がとてもしにくいのです。
サービスとして細かく決まっている場合もありますが、あえて分かり難くして錯覚を狙っているところもありますので注意が必要です。
酷いところだと宣伝用の安いプランでお客さんを集めておいて、実際には高額なプランしか取れないような仕組みなんてことも。


以上のように料金は分かりづらくなっています。
これは単純に価格競争の結果です。少しでも安く見せるためのテクニックですのでくれぐれも騙されないように注意しましょう。
具体的に言いますと
・ホームページやパンフレットに明確な料金表示がないところは要注意
 (チラシには書ききれないこともあるので許してあげてください)
・どんな諸経費が掛かるのか明確にする
 (独自色の強い経費は予測できません)
・結局のところ総額がいくらになるのか確認する
 (初期費用から諸経費まで全て含めた合計で月額を考えましょう)
こんなところです。

そして最後に注意しておきたいのが
●料金ははじめのうちに明確にしておく!
ということです。
説得の手法として先に色々と決めてしまう方法があります。色々決まってしまうと最後に料金が多少不満でも断りづらいものですので。

何にしてもしっかり納得できる事が大事です。
不誠実な説明をするところは料金面に限らず信用できないと思ったほうがいいでしょう。

2013年6月19日水曜日

正しい塾の選び方 学習スタイル編③「家庭教師スタイル」

「3.家庭教師スタイル」と分類しましたが、要するに家庭教師のことです。
皆さんご存知の通りご家庭に講師がやって来てお子様の指導を行います。
このスタイルに関しては特に細かなタイプ分けはありません。

長所:丁寧な指導が受けられる
   お子様の目標、レベルに合わせた学習が出来る
   周囲の目を気にしなくて良い
   送り迎えの手間がない
短所:料金は高額
   講師との相性がある
   他人が家に入り込む
家庭教師を選ぶ一番のメリットは1対1での指導であることと、講師が来てくれることだと思います。自宅で自分ひとりに集中して教えてくれると言うのは安心感もありますし、無駄な移動時間を使わなくてもいいという利点が大きいでしょう。ですが他人が家に入り込まれるので、家の中を綺麗にしておかなければ!というプレッシャーを感じられる方もいるようです。また、お子様においても自室では緊張感が生まれず集中できない場合もあります。
そして一番問題になるのが料金です。詳しくは「料金」の回で取り上げようと思いますが、基本的にかなり高額です。そのためかチラシやホームページを調べても正確な料金の記載がされているところはまず見かけません。
もちろん料金よりも内容が重要ですので高額なだけの価値があると考えられれば有効だと思います。
ただし、家庭教師の講師にも色々いますので全てが高い指導力を持った講師でないことは覚えておいてください。


簡単にまとめると塾はこれまでに紹介したスタイルのどれかに入ります。
最もお子様に合ったものを探す参考にしていただければ幸いです。その際、料金はご家庭にとって大変重要な要素となると思いますが、あくまで検討項目の1つとして考えていただきたいと思います。安さだけで選んで効果がなければ時間とお金を捨てただけになってしまいますので。
なお「ビデオ講座を見に行く塾」のような特殊なものもいくつかありますが、省かせていただきましたのでご了承ください。

次回は「料金」についてを予定しています。宜しければどうぞ。

2013年6月13日木曜日

正しい塾の選び方 学習スタイル編②「個別指導スタイル」

元々あった言葉なのか新しく出来た言葉なのかよくは知りませんが「個別指導」という言葉が最近あふれているように感じます。
昔の塾が一斉授業を基本にしていたのに対して出てきた言葉かと思いますが、実際にその言葉が指す意味はかなり曖昧です。
というわけで「個別指導」という言葉の響きにまどわされないように、今回は「2.個別指導スタイル」について書きたいと思います。

まず皆さまが「個別指導」という言葉から連想するものは何でしょうか?
おそらく講師が一人ひとり個別に指導する姿だと思います。
まさにその通りです。その通りなのですがここに細かな解釈の違いが出てきて時には皆様がイメージするものとは全く違う指導が行われることが出てきます。
それでは「2.個別指導スタイル」を更に分けてみたいと思います。


2-1.1対1指導タイプ
1対1とは講師1人がお子様1人だけを指導することを意味します。おそらく皆さまが通常考える個別指導のスタイルです。
長所:丁寧な指導が受けられる
   お子様の目標、レベルに合わせた学習が出来る
   周囲の目を気にしなくて良い
短所:料金は高め
   講師との相性がある
お子様が通うタイプの家庭教師です。基本的に講師は担任制をとり、毎回同じ講師が授業中は1人の生徒さんだけを見ていますので丁寧な指導を受けることが出来ます。他のお子様を気にすることもないのでハイレベルの勉強をしたい子でも平均点ぐらいを目指す子でも、それぞれにあわせた内容で学習が進められます。
集団授業は学校がやってくれますので、それ以上を考える場合はお子様自身をしっかり見てくれる学習スタイルが効果的だと考えられます。ただ料金は集団授業に比べると高いことが普通です。また講師との相性も大切です。良い先生であってもお子様には合わないということもありますので、その場合は単なる我がままでないか見極めて対処することが必要です。

2-2.1対2指導タイプ
1対2とは講師1人がお子様2人を指導することを意味します。ただし講師は2人のお子様それぞれに指導を行うのであって、まとめて授業をするということではありません。学習の進度もそれぞれでお子様同士が関わることも基本的にはありません。
長所:比較的丁寧な指導が受けられる
   お子様の目標、レベルに合わせた学習が出来る
   1対1よりは料金が安め
短所:集団授業よりは料金が高め
   指導時間は最大で授業時間の半分(半分は自習)
   他方を指導中のときは待たなければいけない
集団授業ではなくお子様本人をしっかり見てほしいけど料金は抑えたい、という場合用です。お子様は2人ですが指導はそれぞれに行いますので、一人ひとりを見てもらえます。ただし当然ながら2人を同時に1人の講師が指導しますので、片方を指導している間は自習状態となります。「演習の際に講師が見張っている必要はない」という考え方で出来ておりますが、塾側の経営効率という側面が大きいです。実際には演習中でもその瞬間だからこそ必要なアドバイスやヒントがありますので、あくまでも「半分は自習」と割り切っていくことが必要です。そう考えると料金も1対1に比べて安く見えますが、自習時間込みの料金であると理解しておくことが大切です。また「半分は自習」と書きましたが、指導時間がきっちり均等割りされることは稀であり講師自身の作業時間もありますので、実際の指導時間は授業時間の半分以下になるのが普通です。講師も2人を同時に見ていますのでその都度頭を切り替える必要があり指導効率が落ちる場合もあります。基本的には自分で勉強が進められて、ときどきアドバイスが欲しいというお子様にはとても合ったスタイルだと考えられます。

2-3.1対3以上指導タイプ
1対3以上とは講師1人がお子様3人以上を指導することを意味します。一応、一斉に授業をするのではなくそれぞれに個別の指導をすることとなっています。
長所:お子様の目標、レベルに合わせた学習が出来る
   個別授業の中では安め
短所:指導時間は短く、多くが自習となる
   他方を指導中のときは待たなければいけない
指導のスタイル自体は大勢まとめての授業ではなく、一人ひとりを見るというものです。しかし当然ながらそれぞれを見るため他のお子様が指導を受けている間は自習となります。1対3の場合では80分の授業でも指導は25分前後あれば良い方で1時間近くは自習だと思ってください。こちらも1対2と同様に「演習の際に講師が見張っている必要はない」という考え方ですが、実情としては経営効率を優先させたものとしか言えません。もちろん自習が主体で構わないとお考えであれば向いていますが、自習にかける料金としては安くありません。個人的な意見としては1対3以上を個別指導だとは考えません。あくまで自習の補助です。そう納得した上で選ばれることをお勧めします。


以上が「個別指導スタイル」の特徴をまとめたものです。
基本的に個別指導を謳う大手塾は1対2以上となります。そうしないと経営効率が悪いですので。
私の知っているところでは1対1から1対3までのプランが用意されていましたが、面談の際に1対3へ誘導するマニュアルのあるところがありました。悪いこととは言えませんが、そういう仕組みになっています。
「個別指導」の文字に惑わされないようご注意ください。

ただ、どの場合についても講師とお子様は近い位置になりますので相性の問題は無視できません。相性はいかんともし難いものがありますので、不安がある場合はきちんと相談しながら進めることが大切です。
なお個別指導は性質上、担任制をとることが多いですが中にはシフト制で行く度に講師が違うこともあります。選ぶ際にはその点にも注意してください。
また「講師」についてはいずれ詳しく書きたいと思います。

2013年6月11日火曜日

献血してきました

市役所に寄ると隣の公園に献血車が来ていました。
用事が思いのほか早く終わったので、そのまま献血をすることに。
普段あまり役に立っていない身なので少しは社会貢献しなければ!という正義感(?)が急に沸いてきてしまったので仕方ありません。

受付に顔を出すと「問診で少し込んでいるので40分ほど掛かりますが良いですか?」と若い男性職員が対応してくれました。次の予定には何とか間に合いそうだったので承諾しました。人生2回目の献血は10年ぶりぐらいでしたが記録は残っており、当然のことながらちょっと驚きました。

その後、質問用紙に答えて献血車へ。久しぶりすぎてどんな手順か全く覚えていません。看護師さんが「両手を出してください」というので従うと「左で検査して右から抜きましょう」とのこと。片腕ですむと思っていたのは記憶違いなんですかね?結局両腕を刺されることに。

検査用の採血は小さめの針でしたが、注射自体も久しぶりなのでやはり怖かったです。
そして本題の採血用の針はちょっと太いんですね、結構ビビッてしまいました。
やっぱり痛かったですよ。幸い泣き出してしまうような失態は防げたことが唯一の救いですかね。

針が刺さればもう恐れるものはありません、待つのみです。400ccの採血ですので7、8分ぐらいかかると言われたのですが5分足らずで終わってしまいました。血管が太いと早いそうです。
でも早く終わってよかったです。短い間でしたが採決中はずっと靴を脱いで丸見えとなった靴下に穴がなかったか気掛かりだったもので。

そんなこんなで無事終了。
最後に渡された献血カードが昔の紙のヤツではなくポイントカードみたいになっていたことに驚きつつ帰りました。

社会貢献をして少し良い気分になっていたのですが、最後に1つだけ残念なことが。
市役所から献血によったので車は駐車場に停めたまま、100円取られてしまいました。
そのまま帰ればタダだったのに!とか考えてしまうあたりがダメですね。

ちなみに血液の比重は1.05ぐらいですので今回の採血で私は420gほど痩せたことになります。
血液って思ったほど重くないんですね、意外でした。

2013年6月6日木曜日

正しい塾の選び方 学習スタイル編①「集団授業スタイル」

塾と一口に言っても経営スタイルや講師、料金などその中身は様々です。
まず塾選びで大切になってくるのはその中でも「学習スタイル」と言えるでしょう。

大きく分けると3種類あります。
1.集団授業スタイル
2.個別指導スタイル
3.家庭教師スタイル

これらにはそれぞれに良い面と悪い面があり、どれが最良となるかはまさにお子様次第です。
まずご説明するのは1番の「集団授業スタイル」です。


「集団授業スタイル」とはその名の通り講師が1名(若干名の場合有)に対して生徒さんが複数名いる形で行われるものです。簡単に言うと学校のようなスタイルです。
つまりポイントは少ない講師が大勢の生徒さんを見るというところです。
そしてこのスタイルも大きく分けて2種類のタイプがあります。

1-1.一斉授業タイプ
まさに学校のような形式です。
長所:授業料が比較的安い。
   競う仲間がいる。
   独自のプログラムがある。
短所:学校と変わらない。
   他のお子様の目が気になる。
   質問はしにくい。
   塾の進行が学校に合わないことがある
予備校などをイメージすると学校より高度な内容を専門の講師が教えることもあり、さらに上を目指す人に向いたシステムです。ただし、学校についていけないお子様は塾でも付いていけないことになり不向きとなります。
どちらにしても大勢の中で勉強することになりますので、積極的に質問したり理解度を自分で判断するなど主体的に取り組めるお子様でないと授業を聞くだけで勉強した気になってしまうという危険性もあります。
また一斉授業の指導は講師にとってお子様の反応を気にしなければ用意してきたものをただこなすだけで出来てしまう簡単なものでもあります。当然のことですが講師が生徒の反応を確認しながら進める授業であるかは確認しておいた方がいいでしょう。
選ぶ場合にはまず自分のレベルにあう授業を探すこと、自己管理をしっかりすることが大切です。
ちなみに私の知っているところでは年配の講師がルーチンワークのように毎年同じ事を繰り返しているだけで、内容も学校の繰り返しにしかならないような価値のないところもありましたのでご注意ください。

1-2.自習タイプ
お子様は課題を黙々とこなしていきます。課題は与えられるパターンと自分で用意するパターンがあります。分からないことがあるとその都度控えている講師に質問をして解決する形式です。
長所:授業料が比較的安い。
   自分の分からないところだけピンポイントで指導してもらえる。
   教材が豊富
短所:消極的なお子様にとってはただの自習にしかならない。
   他のお子様が質問中は講師が空くのを待たなければならない。
   こなせる量はお子様のやる気次第。
自習の名の通り自分で進めていくことが基本となりますので、学習意欲が高いお子様でないとただの時間つぶしになってしまう危険性は高いです。しかし、上手く課題を見つけて進められるお子様にとっては効率的な学習が出来ます。
選ぶ際には講師の質と用意されている教材をしっかり確認してください。
講師は突発的な質問に対してそれぞれ対応しなければいけません。本来高い指導力が必要です。ただ教本の解説をなぞるような指導では自分で解説を読むのと変わりませんので、そのような講師ならば受ける価値はありません。
また教材はお子様が自分で進めていくことを上手く助けてくれるものを選んでいるか基礎練習は量をこなせるようになっているかなど、吟味されているかはそのまま教室の質だと考えられます。
ちなみに私の知っているところでは小学生から高校生までの全ての科目に1人で即答できるという脅威の能力を持った講師の塾がありましたが、残念ながらそんなすごい塾はそこ以外に見たことがありませんでした。

以上が「集団授業スタイル」の特徴を簡単にまとめたものとなります。
その他にも、一斉授業は振り替えが取れないといった不都合もよくありますが、このあたりは各教室で対応が結構違い一概に言えませんので入塾の際にはしっかり条件を確認してください。

どうでしょうか、少しは役に立つ内容となっていますでしょうか?
色々な裏話が出てくるのはまだまだこれからですので早々に飽きてしまいませんよう願っています。

2013年6月1日土曜日

『正しい塾の選び方』シリーズスタート!

皆さま、塾選びにご苦労はありませんか?

今や大手から個人まで様々な塾が存在しており、お子様にとって最も良い場所を選ぶのはとても難しくなっていると思います。
ですが、だからと言って適当に選ぶことが出来ない大切な問題でもあります。
食べ物や家電など日用品であれば、思っていたのと違ったとしても人生に大きな影響を与えることは少ないでしょう。しかし、お子様の勉強についてはそんなに単純なものではありません。
短い学生時代のその瞬間という貴重な時間は失敗したと思っても取り返すことが出来ません。

塾というものは一生付き合うものではありません。卒業と共に辞めていくものです。ある意味では短い付き合いしか出来ない場だと思います。ですが、その短い時間は軽い時間かというと決してそうではありません。まさに心も体も伸び盛りの一番大切な時間だと考えます。

その時間をお預かりする塾がお子様の役に立たないのであれば、これはただ無駄になったと言う以上の損害ではないでしょうか?

ここでは塾業界を内側から見てきた者として皆さまが分かり難いと思う部分や気にかけるべきポイントなどを解説していきたいと思います。
そして本当に有意義な時間を過ごせる場を探す助けにしていただければ幸いです。

2013年5月28日火曜日

とっさの時には迷います

昨日の晩のことです。
夜の11時頃、気まぐれにはじめたランニングをしていると住宅街の暗がりの中に1人立っている方がいました。夜遅いので人と出会うことは少ないので「珍しいな」と思い通り過ぎたのですが、ちょっと違和感を感じました。
暗くてよくは見えなかったのですがお年寄りでパジャマを着ていて手には何か持っているように見えたからです。
ランニング中だったので考えている間にも目撃現場からは遠ざかり「まあいいか」とも思ったのですがどうにも気になりました。

ここから私の頭の中では評価計算(?)がはじまりました。
まず考えたのが出会った人がどんな人であったか。ただ夕涼みに出てきている人か徘徊老人か、この二択だと考え状況を思い起こします。時間が時間だけに夕涼みしているとは考えづらく後者の方の可能性が高いと感じました。
そうすると気になって仕方ないのでランニングコースを少し変更して帰りにも目撃現場を通ることに決めてランニングを続行。
走っている間はずっと自問自答です。

徘徊老人である可能性は?その場合に起きうる最悪のシナリオは?自分のとるべき行動は?
行動を起こして違った場合のリスクは?行動を起こさない場合のリスクは?

およそ15分後に再び目撃現場に戻ってくると、その人はまだ立っていました。
ここで改めてみると80歳ぐらいの老人がパジャマ姿で手にリュックを持ってサンダルで立っていることが分かりました。明らかにおかしいと感じ、思い切って声をかけました。
「こんばんは」
「え?」
「何かお困りですか?」
「え?」
どうやらお耳が遠いようです。
「何かお困りですか?」
「いま???寺に行くバスが迎えに来るので待ってるんです」
「ここに迎えに来るんですか?」
「え?」
「ここに来るんですか?」
「そうです」
大き目の通りから入った住宅街の暗がりでご老人がパジャマ姿のまま少なくとも15分は待っていると言うことになります。
頭の中では警戒信号が激しく鳴り響いております。ではどうする?
・警察に通報したて何でもなかった場合→多少嫌な顔をされる?
・警察に通報せず何かが起きた場合→私に責任はないが、かなり嫌な気分になる。
2つのリスクを比較して通報することに決めました。

ランニング中は手ぶらなので急いで家に戻り110番、状況と場所を伝えます。ですが住宅街の中で場所が上手く伝わりません。仕方ないので諦めて最寄り駅まで出向いてお巡りさんを案内することに。
ランニング後で汗だくの中、再び駅まで走りお巡りさんを待つことしばし。赤色等をつけたパトカーが到着しました。
そこから駆け足で現場まで向かうと変わらずご老人は立っていました。
お巡りさんが「どうしたんですか?」と話しかけるとパスを待っているという例の返事をしていました。
そんなこんなでバタバタしているとその角のお家から「すみません」と人が出てきました。
どうやらその角のお家の住人だったようです。
私はそこまで見届けるとお巡りさんに一言行って帰路につきました。

察するに痴呆のおじいちゃんが玄関先に出てきていたと言うことのようです。
幸い何事もなく解決したようでよかったです。
私としても気がかりが晴れましたので、まあ良かったかと思います。

それにしても思いがけない場面に出くわしたときはどう行動するか悩みますね。
でもそんなときだからこそ論理的思考でベストな行動を探すべきなのでしょう。学校で勉強しているときには気付きませんが、数学の考え方などはこういった場面での論理的思考にも役立つものだと思います。
まあ、私の思考が正しく論理的に出来ていたのかも、結論が正しかったのかも分かりませんけどね。

2013年5月20日月曜日

本日、三国祭!


今日は三国祭の中日祭(山車巡行もあり一番盛り上がり日)ですね。
私は祖父母の家が三国にあるので昔はよく行っていました。子供としては山車なんかよりも出店が楽しかったのをよく覚えています。
あれだけの距離を出店がずっと並んでいるのはなかなか珍しいようで、県外の人には特に喜ばれました。

また行きたいと思うのですが、なかなか難しいですね。と言うのも三国祭は曜日関係なく5月20日の前後3日間ですのでなかなか休みに当たってくれません。今回も結局月曜日が中日祭ですのでフラッと遊びに行くわけにもいかず残念です。
加えて福井は天気が悪いです。晴れより雨の日のほうが多いのではないかと思うこともあるぐらい雨が降ります。なので折角のお祭も雨になってしまうことしばしば。今日はなんとか保っているようで良かったですね。

さて楽しいお祭ですが、ここにも勉強は隠れています。
金魚すくいのベストなすくい方は物理、焼きそばは何件目に出会った屋台で買うのがベストなのかは統計学、このお祭ってそもそも何の祭なのかは民俗学、外国のお客さんも結構いますので聞き耳を立てれば語学、他にもまだまだあるでしょう。

折角のお祭です思いっきり楽しめばいいのですが、どうせ楽しむなら表面だけでなくその裏側にも興味を持つとより有意義な体験になると思います。

2013年5月13日月曜日

読解力の鍛え方


読解力は全ての科目の基本となる能力でありとても大切です。そんな話を以前にしました。
ではどうやってその力を伸ばせばいいのかが問題です。

私は国語の専門家ではありませんが、これまでの知識や経験から感じたことを書きたいと思います。

①文章の内容を他人に伝える。
まずしてほしいのは書かれていることを他人に伝える練習です。
話の内容を理解できていない場合に自問で何が分かっていないか探すのは難しいです。また分かっていないことすら分かっていないこともよくあります。
その分かっていない部分を明確に出来るのが人に伝えるという作業です。
当然のごとく内容を理解していないと話が出来ませんし、途中でわからなくなると詰まってしまいます。そんなときはもう一度読み見返してやれば大丈夫です。できれば話しているときに元の文は見ないほうがいいです。
内容を要約して話せるようになれば読解力は付いてきたと言えるでしょう。
具体的にやるのであれば新聞の短い記事を選んだり、ネットニュースの記事を選んだりして要約を保護者さんが聞いてあげるといいでしょう。
ここで重要なのは要約であり自分の意見は入れないことです。
ということでこれが出来たら次の段階です。

②自分の意見を加える。
まず大切なのは正確に内容を捉えることですが、より深く理解するためにはその内容について考える必要があります。
そこで要約とは別に自分の意見を加えてください。
自分の意見を持つためには筆者の意図を考える必要が出てきます。そして筆者の意図が分かるということは設問の出題者の意図も分かるということに繋がります。
テストなどで難しいといわれる設問の多くは内容自体ではなく設問の意図を理解するのが難しいのです。遠回しに言っていることの意味が分かれば内容自体は簡単ということも多々あります。
内容に対して自分はどう考えるのかを大切にしてください。

以前テレビで見たもので興味深いものが2つありました。
1つは国語の授業で教科書は一切使わず教師が用意した文庫1冊を1年通して読み込むというものです。一字一句を大切にして分からない言葉があれば調べますし、解釈が分かれれば議論します。農場の話が出てくれば行ってみて、知らない食べ物が出てくれば食べてみるといった授業だそうです。
もう1つは毎日の新聞から1つ記事を抜き出して、要約と自分の意見を書き出させるというものです。事件記事でも社説でも何でもいいそうです。
これら2つは別々の学校でしたが、どちらの学校でもそれを実施したクラスは国語だけでなく教科全体の成績が他と比較してとても良かったそうです。

最後にもう一つだけ、家庭内での会話を多くしてください。お子さんには学校であったことなど聞いてあげてください。何かを伝えようとするときには頭の中で経験や情報を整理します。これは文章の要約にも通じる作業だと考えます。
不確かな記憶ではありますが、家庭での会話量と成績には相関関係があるという記事があったように思います。
何にしても家庭の役割はとても大きいのでしょう。

2013年5月7日火曜日

もういくつ寝ると定期テスト?


ゴールデンウィークが終わり、ここからしばらくは祝日もない普通の日々が続きます。
つまり新学期が始まって慣れなかったり、休みを前に浮き足立ったりということに終わりを告げて通常運転を開始しなければいけない時期が来たという事です。

そして多くの学校ではまもなく定期テストが行われます。
最近では2学期制を採用する学校が多くなってきており、私の時代と違いを感じますが重要なテストであることには変わりません。
皆さん準備は出来ていますでしょうか。

定期テストは実力テストなどと違い出題範囲が非常に狭くなっています。その分、問われる内容は細かく用語などをきちんと覚えておくことがとても大切です。

そして出題傾向も学校によってだいぶ差がありますのでその点は多少気にしておいたほうが良いです。
当塾の近隣地域で言いますと、至民中学校は全体として標準レベルのですが奇抜な問題が紛れていることがあります。対策としては問題の取捨選択をしてきちんと取れる問題を取ることです。まあ、どのテストでも同じことではありますが。
ただ、一つ気をつけて欲しいのが数学における「速報」です。これは普通の学校ではあまり聞かない制度なのですが、出題される問題が事前に掲示されます。数字の変更などはありますが、これまで見る限りそのまま出題されております。ポイントは2つ、掲示板に張り出されるだけでプリントとして配られないので見落とさないこと、当然難しめの問題ですのできちんと事前に解いておくということです。
明倫中学校は全体的にレベルは高めです。そして特に注意したい点は採点が厳しいと言うことです。時には入試よりも厳しいと感じるほどですので気をつけてください。
具体的に言いますと英作文の問いでは事実を書かなければ減点されます。通常は英文が書けるかどうかを見ますので所属クラブなどは事実に反して書いても問題ないのですが、明倫では減点されます。また、用語も漢字が基本です。平仮名では減点されます。数学においても計算過程が重視され、答えだけ合っていても正解となりません。
ただし、これらはこれまでにあったことで今後もこの通りかは何とも言えませんので参考程度に思ってください。この通りでなくても責任は持てませんので宜しくお願いします。

長々と定期テストについて書きましたが、一番大切なのはテスト対策が上手いことではなく確かな学力を身に付けることです。
内申書にも影響しますので定期テストがどうでも良いとは思いませんが、くれぐれもその場しのぎではない勉強を心がけてください。でないと入試本番では役に立たなくなってしまいます。

2013年5月2日木曜日

設問は読めていますか?


勉強では国語に限らず「読解力」というのがとても大切です。
設問が解けず苦労しているお子さんの指導をしていると多々あるのが設問の意味が分かっていないということです。

ここが重要なポイントです。
解けないのではなく、その前段階として設問の意味が理解できていないのです。
本人は一所懸命に考えているつもりなのですが、実際には何を考えれば良いのか分かっていないということでは解けるはずがありません。そして困ったことに自分が設問を理解していないことに気付いていないことも多くあります。

解けずに苦労しているお子さんに私がまず聞くことは「この設問では何を答えればいいの?」ということです。
すると「分からない」といったり、全く別のものを言ってきたりします。
例えば数学ですと「値段」を聞かれているのに「重さ」、「個数」などと答えるということです。

そして次に「この設問の内容を私に説明して」と言います。
解答を聞いているのではなく、設問に書いてあることを聞いているのですがこれが答えられません。

勉強するときに大切なのは理解の度合いにあわせた指導です。設問が分からないのであれば設問を考えれば良いのです。
ですが意外とここが疎かになります。そして疎かにしたまま解法だけ教えていきます。
これは右に行けば良いのか左に行けば良いの分からないのに、歩き方だけ教えるようなもので意味がありません。

私が設問を理解できていないお子さんによく言うのが「設問を100回読んで」です。
まずは単純に読み込みが足りません。流し読みではなく考えながら読むことをもっと心がけて欲しいと思います。
そして設問への書き込み方や、図の描き方などを練習することで設問の理解をより深めてもらいます。

勉強するときにはその点にも注意してもらえるといいです。

「読解力」は国語だけに必要なものではなく、全ての勉強の基礎になります。これをしっかり鍛えていきましょう。
この鍛え方についてはまた別の機会に書きたいと思いますので、もし良ければ読んでみて下さい。

2013年4月27日土曜日

大型連休スタート?


巷では今日からゴールデンウィークが始まり長い人では10連休になるなどと聞きますが実際そんな人はどれくらいいるのでしょうかね?

4月30日からの3日間は平日ですので当然学校はありますし、サラリーマンも簡単に間を有給で埋めるなんてことはできないのではないでしょうか。安心して長期休暇を楽しめる人が羨ましいです。

そんな感じでマスコミが作り出すお祭りムードを冷ややかに眺める私ですが、この休みが大きな区切りになることは確かにあると思います。
これが終われば2ヶ月以上祝日はなく、休みを挟むことで浮き足立っていた新年度ムードも終わりを告げます。お話で言えばプロローグが終わったような感じではないでしょうか。

というわけで学生の皆さん、頑張って切り替えてください!

本来であれば長期休暇は勉強のチャンスです。周囲に対して差をつけるのは学校以外での時間の使い方だと考えます。なのでお子さん達には「遊んでばかりいないで勉強しろよ」と言いますが、内心では「しっかり休んでおけよ」という気持ちも実はあります。
勉強しなくて良いとは言えませんが、一番頼みたいのは5月から気持ちを切り替えて頑張れる体制作りです。

本当に今からが勝負です。後れを取らないよう頑張っていきましょう。

2013年4月25日木曜日

全国一斉学力調査


小学6年生と中学3年生を対象に全国一斉テストが実施されました。
福井は全国1位を取るなど毎年優秀な成績を収めております。今年はどうですかね?

問題を確認するとそれほど難しいものはなく、基本の理解と多少思考を問うものがあります。

気になるのはこのテストが国の学力調査を目的としており、今後の成長ではなく現状を知るためにあるということです。
これまでの状況を見るとお子さんにきちんと答案が返ってこないなど、やりっぱなしになってしまい直しがきちんと行われません。

入試であれば仕方のないことですが、通常のテストでは直すことが大切です。
状況が整えられて単なる練習より真剣に取り組むテストでの間違いは自身の本当の実力を知るチャンスであり、直すチャンスなのです。
何を迷ったのか、何が分からなかったのか、何故ミスしたのか簡単に見つけられるものではありませんが、そのヒントは自分の解答の中にあります。

今回の学力調査がどのように扱われるかは学校によって異なると思いますが、学校がどうであれ必ず早い段階で見直しをして、自分の弱点を見つける手助けにしてもらえるとやった価値が出てくると考えます。

2013年4月16日火曜日

まずはひたすら計算を!(中学数学)


新学期が始まり1週間ほど経ちました。新入生はまだバタバタとした日が続いているかもしれませんが、授業もボチボチ始まってきたのではないかと思います。

そこで今日は数学、特に中学生の勉強について少し書きたいと思います。

学年を問わず中学生の数学は基本的に計算からはじまります。新しいルールや概念を覚えなければいけないので多少苦労することもあるかと思いますが、あくまでも計算がメインですので難しいところではありません。
なので結構ここで油断をします。
簡単だと思っているうちに重要なやり方を聞き逃したり、用語がわからなくなるのはよくあることです。よくあることなのですが、これがかなり困ります。

計算はこれから色々な問題を解くための道具であって、出来て当たり前のものでなくてはなりません。国語で言えば「字が書ける」程度のことなのです。

また基本の基本に不足があるとその後に積み上げる内容の理解にも影響してきますし、なにより後からその不足を見つけ出すのが困難です。
まずは油断せずしっかり授業を受けること、もし少しでも「?」な部分があればどんな簡単なことでも恥ずかしがらずに今のうちに質問することを忘れないでください。

そして基本ルールがマスター出来たら、とにかくいっぱい計算練習をしてください。
前述の通り「計算が出来る」は「字が書ける」ぐらいのことです。これに手間取っては本来考えなければいけない部分に時間が使えなくなってしまいます。
中学になるとテストで時間が足りないということがしばしば起きますが、原因の1つは計算に時間が掛かってしまうことです。

そして計算で最終的に目指すのは「考えなくても解ける」ことです。

意識しなくても自転車に乗れるがごとく、無意識でも解けるぐらいを目指してください。
そこに至る道は簡単です、ただひたすらに計算練習をする!これだけです。
1つでも多く解けば解いただけ出来るようになります。もしも今計算ミスが多かったり、遅かったりする場合は単純に練習不足なのです。

時々「自分は頭が悪いから」と言い訳をするお子さんがいますが、ほとんど関係ありません。練習量だけが問題です。
また「何を勉強すればいいのか分からない」と言われることもあります。もちろん個人個人にあった課題はありますが、自分でそれを見つけるのは難しいです。であれば計算をしてください。教科書でも何でも構いません、同じものを何回やってもいいです。とにかくいっぱいやってください。

数学の点数を上げる近道は計算です。

2013年4月11日木曜日

テスト前の勉強よりもテスト後に勉強を!


新学期が始まると多くの学校では前年までの復習テストが行われます。

学生にとってテストは学校生活の中で最も嫌なものではないでしょうか?
だからどうしてもやり過ごすことが最大のテーマになってしまうことがあるように感じます。
テスト前には必死で勉強して詰め込みますが、終わってしまうと安心してやめてしまう。あまり良い点でないと落ち込みますが少し経てば忘れます。

私にも経験がありますがこれでは折角のチャンスが失われてしまいます。

テストで大事なのは、テストがあるからと備えて勉強をすることよりも、返ってきた結果から自分の理解を知ることにあります。

もちろんテストで成績がつけられますし、入試ではやり直しなど出来ませんから一夜漬けでも何でもして少しでも良い点を取ることは大事ですが、それだけでは無いということです。

通常どんなテストでも悪い点を取りたいと思って臨む子はあまりいないでしょう。であればテストというのは本気の本気で挑んだ結果を記した貴重な資料となります。
解答を間違えても全く解けなくても、全力で思いっきり悩むことが大切です。ですが日常で毎回全力を出すのが難しいのも事実です。だからテストなのです。

より上を目指すためには解き方をただ聞くより、自分が何に困ったかを知ることです。
テストはそれを知るまたとないチャンスになります。

ですが実際はそれがあまり上手く活用されていません。学校でテストの直しをして分かった気になりますが、全く同じ問題を直後にやらせても全然出来ないことはよくあります。

だからあえて言いたいと思います。
今後のためにテスト後の勉強を大事にしてください。

点数の話も大切です。悪いところがあればしっかり叱ってあげてください。そしてそれだけで終わることなく中身の話をしてあげてください。きっとそれが次につながります。

2013年4月8日月曜日

新年度のスタート、五月病にご注意を!


学校によって多少違いますが、今日から新学期です。
新入生であれ進級生であれ取り敢えず新しい生活のスタートです。ですが特に新入生にとってこの4月は大変な時期となるでしょう。
当然のことながら学校では勉強だけでなくクラブや委員会など様々です。4月はまず学校になれる時間、本番は5月の連休明けと言ったところでしょうか。

そこでよく問題となるのは「五月病」ですね。簡単に言ってしまえばやる気がなくなる病気。特効薬はなくなかなか克服の難しい病です。
ですがこれには前兆となるものがあるという考え方もあるようです。名付けて「四月病」。
誰が名付けたか知りませんし一般的にはあまり言われないものですが、聞いてみるとなるほどと思う部分があります。
どういったものかと言うと、やる気が出すぎる病といった感じです。

新生活のスタートで「心機一転、がんばるぞ!」という気持ちになる人は多いようで、本来自分には無理になることまで今後の計画に組み込んでしまいます。結果、5月頃になるとやはり無理が生じてきて一気に失速、やる気がなくなってしまう。

そう言われると自分にも覚えがあります。
大学時代ですが履修登録の際に無理して取る必要のない難度の高い科目を登録してしまい、途中で「やめときゃよかった」と後悔する。学習能力がないのか何回か繰り返したような気がします。

ということで「五月病」の対策としては4月に張り切り過ぎないことのようです。

こう書くとどうにも消極的で、折角やる気になっている人に水を差すようですが、己の力量をしっかり見極めるのもやはり大事なことではないかと思います。

力量を見極めて少しだけ上の目標を立てる。
無謀な目標を立てるのは決して立派ではないのかも知れません。

ということでこのブログもやる気を持ってはじめましたので、無理しすぎて失速しないよう注意したいと思います。

2013年4月5日金曜日

質問すること


勉強するときに分からないことがあるのは当然です。逆に言えば分からないことがあるから勉強する、そしてそれを解決することが勉強と言えると思います。

ではどうやって解決していくか?
1つは色々と調べて自分で考えること。これが出来れば何の問題もありませんが、多くの場合でそれは困難です。
ではどうするか?
分かる人に聞くことです。
そのときに大切になってくるのは「質問する」ということですが、これもなかなかきちんとできる子は少ないと思います。

ちょっと話はそれますが、それにはこんな理由もあるのではないかと考えます。
まず日本ではどうも疑問を投げかけることは反抗と取られることがあるということ。
叱られている場面など想像してください。怒られている内容に納得がいかなく「何故ですか?」と聞くと「うるさい!」と余計に叱られるなどというのは経験のある人も多いのではないでしょうか。
上の者が言うことには文句を言わず従うのが良い子、といった考え方がどうにもあるようです。


また子供の質問に対して誤魔化す、馬鹿にするということもあると思います。質問したって無駄だ、馬鹿にされると思うようになれば多分質問はしなくなるでしょう。


まあ、そんなこんなもあってか質問をすると怒られるのではないかとか、笑われるのではないかと考える子は多いように感じます。

私が意識しているのは、どんな質問をしても怒ったり軽視したりしないことです。
同じ質問を何度もしたって構いません。1回で分かるほうが驚きです。
どんな単純な質問でも構いません。簡単な内容であればあるほど放置しておくと後々致命傷になります。
質問しやすい環境を作ることも指導者の大切な仕事だと考えます。

2013年4月3日水曜日

分からないことを分かること


勉強する上で大切なことは色々あります。
まず量をこなすことは大前提ですが、上を目指すためにはそれだけではダメだと考えます。
では何が必要か?1つに「分からないことを見つける」ことです。

問題が解けない場合、何が分からないかすら分からないということが多々あります。とにかく手がつかないと言った感じです。
この段階で解答をただ見ても、それは分かった気になっただけであまり意味がありません。少しずつ自分の不明な部分を見つけ出し、解決していくことが大事です。
ですから勉強する上でまず大切にしてほしいのは、解答がどうなっているかよりも自分が何に困っているかを考えることです。

これが出来れば問題はほとんど解決したようなものです。まあ、実際はそれがとても難しいのですけど・・・
ですが少しでも意識して望むことは第一歩になりますので、ぜひやってほしいと思います。

そして私が指導する場合に大切にしていることもこういうことです。ただ解答を教えるのではなく何が問題になっているのか探ること、自分の疑問を探る手助けをすること。時間は掛かりますが確かな力をつけていく上ではとても大切だと考えます。

2013年4月1日月曜日

はじめに


福井市で学習塾を開いている芯学塾のブログです。
様々な形で情報を発信していく方法の1つとしてブログをはじめました。
お子様の成績を伸ばすために大事なこと、教育に関すること、受験に関することなどを中心に当塾の考えを発信していきたいと考えています。
まあ、そんな感じで堅苦しくはじまりましたが、正直まだどんな内容になっていくのは未知数です。真面目に取り組んでいきますが、出来れば簡単な読み物として「今はもう塾なんて関係ないんだけど」と言う人にも見てもらえるようになれば嬉しいと思っております。
ただ、なにぶん未熟者ですので内容に関しては不確かさや一方的な部分などがあり不快な思いをさせてしまうこともあるかもしれませんが、悪意はありませんのでどうか温かい目で見ていただければ幸いです。