2013年12月13日金曜日

明日は私の個人的な記念日なのです

2001年12月14日(金)15時15分頃に事件は起きました。
大学生だった私は京都の田舎に住んでおりました。
金曜日は残念な時間割で、昼の授業の後は夜まで何時間も空きが出来てしまいます。私は大学を一旦出て本屋さんに向かって自転車をとばしていました。

そこそこスピードを出して自転車に乗っている時に頭の中で「凄い乗り方に挑戦してみよう」という考えが浮かびました。特に理由はありません、ノリ(?)です。なお詳細は省きますが「凄い乗り方」とは手放し運転とかそういう類のことなのですが、どうもちょっと凄すぎる挑戦だったようです。
当然、転倒しました。後から考えれば当然過ぎる結果です。
しかしバランスを安定させるつもりでスピードを出していたのが災いし、転倒と言っても自転車から勢いよく放り出されるかたちになり受身を取ることも出来ませんでした。

慣性の法則と万有引力の法則を身を持って体験した瞬間です。

顎からアスファルトに着地です。
その瞬間、頭に強い衝撃が加わり口の中では歯が何本か欠けてしまいました。
軽い気持ちの挑戦が大事になってしまったのです。

かなりの衝撃を受けた私ですが、意識を失うことなく起き上がり自分の体を確認します。顎はパックリ切れて血が滴り落ちてきます。地面にはちょっとした血溜まりの誕生です。両手は受身を取ろうと努力したため大きく擦りむいており、こちらからも血が。口の中では欠けた歯がジャリジャリしています。

頭の中では色々なことを考えました。反省はもちろんのこと、羞恥心やら今後の対応などが廻って整理がつきません。
しかし、滴り落ちる血や割れた歯をどうすることも出来ず、迷った挙句119番することに。内心では「そんなことで呼ばないで」と言われないか不安でしたが、到着した救急隊員は「ああ、酷いですね」といった反応だったので呼んでも良かったようです。
ちなみに救急車と一緒にパトカーも来ました。交通事故だと思ったようです。
私が単独事故だと伝えると傷を見ながら驚いたように「えっ、一人で?」と何度か確認されました。恥ずかしい限りです。

病院に連れて行ってもらった私は顎の縫合をしてもらいました。およそ5~6針です。
ちなみに縫合の際に打った麻酔注射が私にとっては転倒したときよりも痛いものでした。本当に痛かったです。
そして転倒の怪我を確認するため顎や手のレントゲンとCTを撮影しました。
自転車で転んだことなどを話すと皆さん少し笑い気味(?)で和やかな雰囲気で進められました。

一通り撮影が終わると私は診察室の前で現像されるのを待ちました。
すると、さっき和やかに話をしていた撮影技師さん(?)が渋い表情で診察室の中に入っていきます。中で医師と話をしているようです。もれ聞こえてくる声によると「最低3箇所・・・」と言っていました。何のことなのでしょうか?

診察室に通された私は医師より「顎の骨が最低3箇所折れています」と告げられました。
この瞬間、私の中でこの日は「顎骨折記念日」となりました。

しかし本当に驚きです。結局のところ下顎の骨が地面に打ちつけた中心部分と左右の蝶つがいのような部分の3箇所で折れていたのです。そりゃ痛いはずです。
医師からは「手術してボルトを埋め込むしかない」と更に衝撃の宣告。でも今すぐ出来ることでもないので今日は帰っていいですよ、と私の心に衝撃だけ残して結局その日のうちに帰宅。

私はというとショックは大きかったものの意外に冷静でした。
だって病院から帰るとその後に控えていた夜の授業にもきちんと出席したのですから冷静だったと言えるでしょう。まあ、授業の内容は全く頭に入ってきませんでしたけど。

そんなこんなで激動の1日が終わります。
ここからの治療もなかなか大変でしたが、長くなりましたので次回に続く。