2016年12月30日金曜日

本年もありがとうございました。

いよいよ今年も終わります。
当塾は今日が仕事納めです。みんな今年もよく頑張ったと思います。

世の中には大晦日や元日も塾に行って勉強している子もいますが、当塾は一応お休みです。
センター試験も間近ですから休みなんて無い!という意見ももっともですが、元日ぐらい少し家族とゆっくりしてもいいのではないかと私なんかは思います。

まあ、何はともあれ明後日から新年です。何が変わるわけではないですが、こういうことを機会に気持ちを引き締めるのもいいと思います。

ということで、気を引き締めていきますので来年も宜しくお願いします。

2016年12月10日土曜日

先を見据えた指導を

調子に乗って前回に引き続きちょっと真面目な勉強の話です。
前回の最後に書きましたが、「勉強は先を見据えた指導をするべきだ」という話の補足です。

私は学生時代に学んでいるとき「何故そんなことをするのか?」といった類の疑問を持つことがしばしばありました。でも質問するほどの意欲もなく「出来るんだからいいか」と勝手に納得して追及しないこともしばしばでした。もしかしたら私がただ聞いていなかっただけかもしれませんが、やり方だけ覚えて意味は考えないなんてことはありました。
ただ、学習が進んでいくとある日突然、以前かすかに持った疑問が解消されるときが出てくるのです。

例えば「水の電気分解」です。
中学時代には水に電気を通しやすくするため水酸化ナトリウムを混ぜると習います。でも、そんなもの混ぜてしまったら水ではなく水溶液になってしまい、実験の中身が変わってしまうのではないか?なんて思いました。しかし、その疑問は解消されること無く「そんなもの」と思い時は流れます。
ところが高校生になって化学を習っていたとき、その疑問は突然解消されました。水酸化ナトリウムを溶かした水の電気分解が化学反応式で示されたのです。ちょっと感動でした。

上記の例では中学生が理解するには少し難しい内容だから割愛されたのだと思いますが、私としては分からなくても教えてほしかったと思いました。

学習は年齢に応じて段階的にされていくものだという考え方は分からないではありません。ですが、だからこそ先に繋がる指導が必要だと考えます。

前回の例ではありますが、数学において関数は大事な分野です。中学では2次関数のさわりまでで終わってしまいますが、高校になれば様々な関数を習い、微分積分にも繋がってきます。
生徒さんたちにはどう繋がるかなんて分からないのですから、指導者が繋がる指導をしなければいけないと考えます。
その場の問題がただ解けるだけのやり方を教えて終わりではあまりにも寂しいです。
どこまで出来るかは状況によりけりですが、少なくとも指導者はそのことを頭においておくべきだと考えます。

(前回と今回の記事だけ見てもらえれば真面目な塾のブログに見えなくもない?)