2015年12月30日水曜日

年越しについて考えてみた。

もう直ぐ今年も終わり、新しい年がはじまります。
しかし私の生活としてはさほど変わりません。今のところお正月特訓コースとかやっていないので久々の連休にはなりますが、大型連休というほどにはなりません。以前のもっと忙しかったときはそれこそ正月休みなどありませんでした。そんなときには「今週も普通の一週間があるだけ」と世の中のお休みムードを必死に無視していたものです。

また休みがあったところで年を越しても別段変化というものは感じません。そうすると年越しとは何なのかとかどうでもいいことを考えてしまいます。

地球が太陽を一周して元の位置に戻ってきたタイミングとか考えてみました。でも0.25日ほどずれているし、そもそも毎日がそうであって今日が特別というわけでもない気がするし、ということで関係ないかな?とかとか。

結局のところよく分かりません。
ただ1つ感じるのは大人になると進級したり卒業したりといった大きな変化が少なくなるということです。基本的に日々の生活は同じことの繰り返しで、子供のころに感じたような新鮮味や緊張感を味わう機会が減ってしまいます。
また学生時代は毎日が新しいことを学びます。学ぶことが学生の役割ですから当然ですが、それは常に知らないことに挑んでいくということです。もちろん大人でも新しいことはありますし学ばなければなりませんが、惰性でやり切れることも多くなるように思います。

私などは怠け者なので油断すると楽な方にすぐいってしまいます。それは手を抜くということではなく挑戦しなくなるということです。同じことの繰り返しは楽です。でもただの繰り返しは楽しくありません。それでも新しいことは大変なので惰性に流されてしまいがちです。

そんなときに何かの区切りというのは意味があるように思います。
何も変わらないはずなのに区切りをつけることで気分が変わる感覚は私にもあります。私の場合は新年よりも新年度の方が強いですが、やはり新しく何かしたい気がしてきます。

年越しというのはそういうことなのでしょうか?
「今年の目標は?」と聞くのはみんなどこかで新鮮な何かを求めているからなのかも知れません。

毎度のことですが偏屈なことは言わずにみんなと新年を祝って新しい気持ちになれば良いだけなんですね。
ということで新年、心機一転頑張ります。


でも実は「新しいことに挑戦しないといけない」と一番感じるのは、一所懸命に新しいことを学ぼうとしている生徒さんたちを見ているときなんですけどね。

2015年12月10日木曜日

多くの人にお勧めしたい本があります。2

前回に続き今回も気に入った本の話をしたいと思います。
今回は先にタイトルから紹介しておきます。

『素数表150000個』

あきれないでください。
前回紹介の『円周率1,000,000桁表』とあわせてお勧めです。
でもどちらかというとこの素数表の方が私としてはお勧めです。

中学数学のおさらいですが素数とは約数が2つ(1と自分自身の数)しかない数のことです。大雑把に言ってしまえばどんな数でも割り切れない数です。特別な数なのです。
これば現代数学でも研究の対象となる謎に満ちた数なのです。
素数には一般式のようなものがなく、簡単に見つける術が発見されていないのです。なので極端な言い方をすればある数が素数かどうか確認するためにはその数に至るまでの全ての数で割ってみて割り切れるものがないことを確認するしかないのです。(正確には全部ではないですけど)小さい数ならいいですが何万、何億、何兆と大きくなってくるとコンピュータで計算させても膨大な時間が掛かってしまいます。
将来的には「リーマン予想」なる研究が進めば解明されるかもしれませんが、今はまだなので手間隙をかけるしかありません。

そのため素数はネット上などの暗号技術に使われているそうです。詳しくは知らないですが、巨大な素数を2つ掛け合わせて半素数を作ります。この数は1以外に2つの数でしか割り切れない数ということになります。割り切れる2つの素数がカギになるとか。

そんな縁の下の力持ちである素数、眺めているだけでも結構楽しいです。思いがけず面白い数の素数を見つけたり、誕生日に見えたりと役には立ちそうも無いですが面白いです。そして一番気になるのが15万個目の素数は果たしてどれぐらいの数なのか?気になりません?
私の中では意外と小さい数だという印象を持ちました。答えが気になる方は是非確かめてみてください。
まあ、本を買わなくてもこれぐらいならパソコンに計算させてもいいのですけどね。

2015年12月5日土曜日

多くの人にお勧めしたい本があります。

最近、面白い本を見つけました。
大きさはA5判で100ページぐらいの薄い本です。その分値段も安くて本体価格314円で、白黒の絵すらない硬派な本です。

面白い本と表現しましたが内容は学問書に近いと思います。単純でありながら奥の深い内容で、まだ全ては読めていません。と言うか一部しか読めていないと言ったほうが正しいです。それでもまた読みたくなってしまい、ちょこちょこ手にとっては気の向いたところを見ています。

とても興味深く読んでいるのですが読んだ内容は難しくてほとんどが覚えていられません。なので仮に一度読んだところでもまず気づくことは無く何度でも新鮮な気持ちで読むことが出来ます。

記述自体は子供でも読めるほど簡単なのですが、表面的なことではなくその本質を読み取る事は私にとっては難しいです。だからこそ何度も読みたくなるのかも知れません。

意味は理解できていないのですが、読んでいると数学の深遠な世界に小指の先ぐらい触れたような錯覚を覚えます。私が本書を気に入っているのはその辺りなのかもしれません。
非常に真面目でありながら、とてもふざけた本書を是非多くの皆さんにも読んでいただきたいと思います。

本のタイトルは
『円周率1,000,000桁表』
です。

なお、きちんと一般流通の本らしくamazonでも購入可能です。