2013年6月6日木曜日

正しい塾の選び方 学習スタイル編①「集団授業スタイル」

塾と一口に言っても経営スタイルや講師、料金などその中身は様々です。
まず塾選びで大切になってくるのはその中でも「学習スタイル」と言えるでしょう。

大きく分けると3種類あります。
1.集団授業スタイル
2.個別指導スタイル
3.家庭教師スタイル

これらにはそれぞれに良い面と悪い面があり、どれが最良となるかはまさにお子様次第です。
まずご説明するのは1番の「集団授業スタイル」です。


「集団授業スタイル」とはその名の通り講師が1名(若干名の場合有)に対して生徒さんが複数名いる形で行われるものです。簡単に言うと学校のようなスタイルです。
つまりポイントは少ない講師が大勢の生徒さんを見るというところです。
そしてこのスタイルも大きく分けて2種類のタイプがあります。

1-1.一斉授業タイプ
まさに学校のような形式です。
長所:授業料が比較的安い。
   競う仲間がいる。
   独自のプログラムがある。
短所:学校と変わらない。
   他のお子様の目が気になる。
   質問はしにくい。
   塾の進行が学校に合わないことがある
予備校などをイメージすると学校より高度な内容を専門の講師が教えることもあり、さらに上を目指す人に向いたシステムです。ただし、学校についていけないお子様は塾でも付いていけないことになり不向きとなります。
どちらにしても大勢の中で勉強することになりますので、積極的に質問したり理解度を自分で判断するなど主体的に取り組めるお子様でないと授業を聞くだけで勉強した気になってしまうという危険性もあります。
また一斉授業の指導は講師にとってお子様の反応を気にしなければ用意してきたものをただこなすだけで出来てしまう簡単なものでもあります。当然のことですが講師が生徒の反応を確認しながら進める授業であるかは確認しておいた方がいいでしょう。
選ぶ場合にはまず自分のレベルにあう授業を探すこと、自己管理をしっかりすることが大切です。
ちなみに私の知っているところでは年配の講師がルーチンワークのように毎年同じ事を繰り返しているだけで、内容も学校の繰り返しにしかならないような価値のないところもありましたのでご注意ください。

1-2.自習タイプ
お子様は課題を黙々とこなしていきます。課題は与えられるパターンと自分で用意するパターンがあります。分からないことがあるとその都度控えている講師に質問をして解決する形式です。
長所:授業料が比較的安い。
   自分の分からないところだけピンポイントで指導してもらえる。
   教材が豊富
短所:消極的なお子様にとってはただの自習にしかならない。
   他のお子様が質問中は講師が空くのを待たなければならない。
   こなせる量はお子様のやる気次第。
自習の名の通り自分で進めていくことが基本となりますので、学習意欲が高いお子様でないとただの時間つぶしになってしまう危険性は高いです。しかし、上手く課題を見つけて進められるお子様にとっては効率的な学習が出来ます。
選ぶ際には講師の質と用意されている教材をしっかり確認してください。
講師は突発的な質問に対してそれぞれ対応しなければいけません。本来高い指導力が必要です。ただ教本の解説をなぞるような指導では自分で解説を読むのと変わりませんので、そのような講師ならば受ける価値はありません。
また教材はお子様が自分で進めていくことを上手く助けてくれるものを選んでいるか基礎練習は量をこなせるようになっているかなど、吟味されているかはそのまま教室の質だと考えられます。
ちなみに私の知っているところでは小学生から高校生までの全ての科目に1人で即答できるという脅威の能力を持った講師の塾がありましたが、残念ながらそんなすごい塾はそこ以外に見たことがありませんでした。

以上が「集団授業スタイル」の特徴を簡単にまとめたものとなります。
その他にも、一斉授業は振り替えが取れないといった不都合もよくありますが、このあたりは各教室で対応が結構違い一概に言えませんので入塾の際にはしっかり条件を確認してください。

どうでしょうか、少しは役に立つ内容となっていますでしょうか?
色々な裏話が出てくるのはまだまだこれからですので早々に飽きてしまいませんよう願っています。