2014年2月13日木曜日

カニを食べたときの話

先日、知人からカニを頂きました。
漁師さんに顔の効く方で、いわゆるB級品というやつを頂きました。
ちょっと傷がついていたりして商品にはならないけど、中身は正真正銘の越前ガニです。とても自分で買うには高すぎるものなので本当に有り難い話です。

私にとってはめったに食べられないものだけに、食べるときは万全の体制です。
やはり日本酒を飲みながら食べたいな、と思ったので時間は遅いですが仕事が終わって帰ってきた夜中に一人で黙々とむきます。

仕事で疲れていましたがテンションは高めです。ですがテンションに反して作業は極めて地味。
とにかくせっせとむきます。
上手く身が取れないものは吸い出してそのまま食べますが、しっかりお皿に貯めて食べたいので出来るだけ慎重にむいていきます。
汁が飛ばないように気をつけて、身が崩れないように力を加減して、無駄にならないように吸い出してと地味な作業を延々とおよそ30分、ついに完了です。
酷く肩がこりました。カニの汁で手が痛いです。お腹もペコペコです。

食べ方は福井の習慣にならって大根おろしと醤油に酢、カニ味噌を加えていただきます。
熱燗の準備も完璧です。

大事に食べたのですが3分ほどで食べきってしまいました。
とても美味しかったです。大満足です。
でもとても疲れました。

なので考えてしまいます。
「カニをむくのに使ったエネルギーは、そのカニを食べて得られるエネルギーより少なくない?」

ちゃんと計算していないので分かりませんけどね。
でもお宝を得るためにはそれ以上の労力が必要である、そんな教訓を学んだ気がします。