2016年2月25日木曜日

きちんと失敗することが大事なようです

先日、面白いニュースが入ってきました。
ねずみによる迷路の実験において初期段階で多くの失敗をしたねずみの方が成績の伸びが良いというものです。
詳しくはニュース記事を探してもらうとして、私が気になったのは「多くの失敗」という点です。これは言い換えると「色々な失敗」ということになるようで、それは試行錯誤しているということのようです。

自分を振り返ると思い当たる節があります。
失敗というのは嫌なもので、私の場合は失敗しても思い切った失敗はあまり出来ないほうでした。

大昔の話になりますが、まだパソコンがそんなに普及していないころに学校でパソコンの授業がありました。はじめて触れるに近い私はどうにも緊張してしまいました。自由に触っていいといわれても安全な範囲のことだけ試して、思い切った操作など出来ずにほどほどの失敗どまりです。結局のところこの授業から得るものはほとんどなく、ただ言われるがままに操作して言われるがままの結果を得てそれが何なのかよく分からず仕舞いでした。
今思えば教師がしっかり居るわけですから大胆なことをしても本当に困った事態にはならず、その状況を楽しむべきだったと思います。
そうやって振り返ると予想外のトラブルを起こしていた友達は優秀な子が多かったような?

どんな場面でも失敗を恐れず挑戦を!、とは言えませんが学習においてはきちんと失敗した方がいいように感じます。

「色々な失敗」ということは「同じ失敗は繰り返さない」という事でもあります。それはただ失敗して終わりではなく、何故失敗したのか?どう改善するのか?それらをきちんと考えるという事です。まさに勉強です。

当塾では失敗することを怒ったりしません。ただし、何も考えていない失敗は注意します。
一所懸命考える子は時々私の予想を超える面白い失敗をすることがあります。そのときは逆に褒めます。もちろん失敗なのできちんと直しますが、内心ではその発想に感心してしまうこともあります。

失敗しても良いが同じ失敗を繰り返さない。
正しく失敗できる場を作っていくことも大切な仕事なのだと考えさせられました。