2014年11月6日木曜日

「涙巻き」を頼んだときのこと

先日、講師の一人が某チェーン店の回転寿司に行って来ました。
その中に「涙巻き」という、メニューがあったので注文したときのことです。

「涙巻き」は皆さんご存知ですか?具がわさびの巻き寿司のことです。昔からある商品のようですが、回転寿司で見ることは

あまりないように思います。

珍しいので頼んでみたわけですが、届いた寿司を見て講師は戸惑ってしまいました。
というのも、そのお店ではお寿司にわさびが入っているかいないかで皿の色を分けているのですが、届いた巻き寿司は「わさ

び抜き」の皿にのっていたからです。

ちょっと考えて店員さんに尋ねます。
「これはわさび抜きの皿ですよね?」
それに対して
「はい、当店で巻き寿司にわさびは入れていません。」
とのハッキリした答えが返ってきました。

「でもこれ涙巻きですよね?」
「…、上に報告しておきます」
会話はにこやかに進んだということです。

この話を聞いて、私達は考えました。何故このようなことが起きたのか?

仮説①
ネタ振り。明らかに不思議な状況でツッコミ待ち。あわよくばネットで話題になってお店の宣伝になることを狙っている。
全国規模のお店でこんなミスが起こるはずがない、きっとわざとだろうということです。ですがそう考えるならば店員さんの対応はちょっと不自然です。

仮説②
お皿が示すわさびの有無はあくまでも薬味としてのわさびである。
つまり具のわさびは対象ではない。なので社内ルールとしては正しかった。
これですかね?

そう考えると全国規模で吟味して作られているであろうマニュアルは上手く機能していると言えるのかも知れません。ですが残念なパターンです。マニュアルを徹底するあまり思考が疎かになってしまったのかも知れません。

私としてはマニュアルはとても大切だと考えています。
ですがマニュアルがただの手順書だけで終わっていては勿体無いとも思います。行動に対する意味あわせて学べるマニュアルこそが真の力を発揮すると考えます。

何だか大げさな話になってしまいましたが、些細な揚げ足取りです。本気で批判しているとかではありませんので。
つまり何が言いたかったかというと「ちょっと面白いことがあった」というそれだけの話でした。