2015年12月10日木曜日

多くの人にお勧めしたい本があります。2

前回に続き今回も気に入った本の話をしたいと思います。
今回は先にタイトルから紹介しておきます。

『素数表150000個』

あきれないでください。
前回紹介の『円周率1,000,000桁表』とあわせてお勧めです。
でもどちらかというとこの素数表の方が私としてはお勧めです。

中学数学のおさらいですが素数とは約数が2つ(1と自分自身の数)しかない数のことです。大雑把に言ってしまえばどんな数でも割り切れない数です。特別な数なのです。
これば現代数学でも研究の対象となる謎に満ちた数なのです。
素数には一般式のようなものがなく、簡単に見つける術が発見されていないのです。なので極端な言い方をすればある数が素数かどうか確認するためにはその数に至るまでの全ての数で割ってみて割り切れるものがないことを確認するしかないのです。(正確には全部ではないですけど)小さい数ならいいですが何万、何億、何兆と大きくなってくるとコンピュータで計算させても膨大な時間が掛かってしまいます。
将来的には「リーマン予想」なる研究が進めば解明されるかもしれませんが、今はまだなので手間隙をかけるしかありません。

そのため素数はネット上などの暗号技術に使われているそうです。詳しくは知らないですが、巨大な素数を2つ掛け合わせて半素数を作ります。この数は1以外に2つの数でしか割り切れない数ということになります。割り切れる2つの素数がカギになるとか。

そんな縁の下の力持ちである素数、眺めているだけでも結構楽しいです。思いがけず面白い数の素数を見つけたり、誕生日に見えたりと役には立ちそうも無いですが面白いです。そして一番気になるのが15万個目の素数は果たしてどれぐらいの数なのか?気になりません?
私の中では意外と小さい数だという印象を持ちました。答えが気になる方は是非確かめてみてください。
まあ、本を買わなくてもこれぐらいならパソコンに計算させてもいいのですけどね。