2015年11月5日木曜日

「謝罪したいと思います」という表現に思うこと

日本語の乱れを嘆く方も多い昨今ですが、私も気になることがあります。それがタイトルにある「謝罪したいと思います」とう表現です。色々な場面で耳にすることがあるのですが、よくよく考えるとおかしな言葉です。

まず「謝罪したい」という部分ですが、これは「○○する」という意思表示ではなく「○○したい」という願望ではないでしょうか。謝ることすら願望でしかないのです。
次に「思います」という部分です。「します」という宣言ではなく「思っている」という気持ちを表現しただけなのではないでしょうか。思うだけなのです。

つまり「謝罪したいと思います」の意味を考えると、「謝りたい願望はあるしそう思っているけど実際にするかは分かりません」と解釈できるのです。
類義語に「注意したいと思います」や「反省したいと思います」などがあります。どちらもするとは言っていません。したいと思っているだけなのです。

とても良く出来た言葉です。核心は何も言わずに振りだけ出来てしまうのです。わざとやっているのでしょうかね?

とか何とか偉そうに語ってしまいましたが、まあ揚げ足取りです。捻くれた私がそう感じてしまったというだけのお話です。
「どうか気を悪くしないでほしいと思います」