2015年10月21日水曜日

福井の大一番、学力診断テスト間近

今年もこの時期がやってきました。
福井の中学生にとってもっとも大切と言われる学力診断テスト(通称:学診)です。この結果を基準に志望高校を決めるため、結果を出せないと望む高校への願書提出を拒まれることもあるようです。また入試の練習の意味合いもあるようで中学3年間でもっとも難しく、入試レベルかそれ以上とも言われているテストです。

出題の傾向ははっきりしている方なのですが、教科書改訂以降すこし変わったようで今後どうなるか若干の不安があります。
ちなみに数学の出題傾向をちょっとだけ。

数学は大問が5題で①小問集 ②確率or規則性(前回は資料の活用) ③連立方程式 ④関数 ⑤図形 といった感じです。
①は幅広い分野から出題されますので中学全体の理解が必要ですが、内容は基本的なものが多く難しくはありません。そして難しくないので絶対にミスをしてはいけない箇所といえます。大体いつも40点ぐらいはありますから、数学のに苦手な人はまずここだけは取るように勉強しましょう、逆に数学の得意な人は絶対にミスをしてはいけない部分です。
②はちょっと対策の立てづらい部分です。特に規則性の問題は数列の考え方を使うことも多いので中学生には少し酷です。ポイントとしてはここで時間をかけすぎない事です。ちょっと出来そうなときほど注意です。時間だけとられて出来ないと最悪ですので時間管理をしっかりしましょう。また最近の福井の傾向としては資料の活用を出題したがるように見えます。この分野は基本通りでほとんど取れるので、きちんと備えることがこれからは大事です。
③連立方程式は「割合」か「速度」の問題がよく出ます。つまり難しいということです。ただ連立方程式はある程度明確な着眼点があるのできちんと文字式をつくる勉強が出来ていれば十分取れるところです。苦手な子は最初の1問だけでもとりましょう。1問目は基本的に文字式の基本が分かれば解けます。基本が出来ていればやることが明確なので得意な子にはそれほど苦ではない分野です。しかしそれはミスが許されないということでもあります。
④1次関数が基本となる問題が多いです。1次関数はやることが明確なので文章に惑わされず基本どおりやれば難しくはありません。ただ部分的に図形の知識が必要だったり、設問の意図が読み取りづらかったりということはあるので油断は禁物です。でもやはり得意な子は絶対のミスをしてはいけない部分です。
⑤図形の証明問題をスタートにして2年生の内容中心に幅広く問われます。正直いって難しすぎると感じることもある一番厄介な部分です。図形は方程式や関数ほど明確に解放の手順が決められません。もちろん着眼点はあるのですが必ずといえるやり方はなかなか無いので苦戦します。数学の得意な子にとってはここで点差が生まれると言っても過言ではありません。逆に言えばここ以外はミスが許されないともいえます。差をつけるならば図形をしっかりマスターすることが大切です。なお、適切な言い方ではないかもしれませんが、数学の苦手な子はここ以外のところにしっかり力を入れる方が効率的です。なぜなら得意な子でも難しい図形は間違い率が高いため点差になりにくいからです。

ちょっとだけ書いたつもりが長くなってしまいました。細かくはまだまだ言い足りないですが、これぐらいにしておきます。

なお、学診で志望校が決まるといった話をしましたがまだ挽回のチャンスはあります。それが年明け1月のはじめにある実力テストです。学診で決めきれなかった場合の最終判断として利用されるテストで同じぐらい難しいものです。
まずは目の前のことに全力で、終わったら次のことに全力で。結局それしかありません。
うまくいっても浮かれず、失敗しても落ち込まず。受験ははじまったばかりです。