2014年7月26日土曜日

動物も同じなんですかね?

ネットのニュース記事を読んでいると面白いものがありました。
ゴリラがパネル上の数字を順番に押していく学習で「1~5」までの数字を順番に認識した、というものです。以前からチンパンジーの話はありましたが、ゴリラでははじめてだという事です。

どれぐらい凄いことなのか素人の私には難しいですが、これだけ話題になるということは多分凄いことなんでしょう。そしてそう考えると人間の凄さも改めて感じられます。とても興味深いニュースです。

ですが私が面白いと感じたのはそこではありません。その学習における状況です。
記事によるとゴリラも間違いが続くと勉強に対する意欲がなくなるそうです。
そしてそんな間違いが続いて自信喪失しているような時には易しい問題に戻したり、間違えてもご褒美をあげたりして励ましていたそうです。

何とも人間と似ているじゃないですか。

私も教える立場として生徒さんに対しての対応はいろいろと悩みます。ですが重要と考えているのは無闇に怒らない事です。生徒さんの話でときどき耳にするのが「間違えて怒られた」という話です。状況は様々ですので一概にそれが悪いとは言えませんが、間違えたから怒るということは意味がないと考えています。

新しいことを学ぶというのはとても大変なことです。大人になってしまうと忘れがちですが常に新しいことをやり続けている学生というのは毎日が本当に大変だと思います。そして挑戦するということは失敗をステップにして進むことだと考えます。失敗は反省すべきことであり怒られることではありません。
怒るべきことがあるとすればそれは「取り組み」です。不真面目であるとかサボるような本人に非があるときには怒ることも必要かもしれませんが、間違えることは非ではないと思っています。
間違いを重ねて成長します。しっかり間違うことは良い勉強になることもあります。間違えて直すことがとても大切なんです。

何だか話がそれてきたような気もするのでこの辺にしておきますが、ゴリラの話題から新しいことを学ぶというのは大変なことだと感じた次第です。

なお「動物と人間を一緒にするな!」と怒る方もいるかもしれませんが、大らかな気持ちで考えてください。だいたい優劣の話をしたいわけではありませんので。