2013年5月2日木曜日

設問は読めていますか?


勉強では国語に限らず「読解力」というのがとても大切です。
設問が解けず苦労しているお子さんの指導をしていると多々あるのが設問の意味が分かっていないということです。

ここが重要なポイントです。
解けないのではなく、その前段階として設問の意味が理解できていないのです。
本人は一所懸命に考えているつもりなのですが、実際には何を考えれば良いのか分かっていないということでは解けるはずがありません。そして困ったことに自分が設問を理解していないことに気付いていないことも多くあります。

解けずに苦労しているお子さんに私がまず聞くことは「この設問では何を答えればいいの?」ということです。
すると「分からない」といったり、全く別のものを言ってきたりします。
例えば数学ですと「値段」を聞かれているのに「重さ」、「個数」などと答えるということです。

そして次に「この設問の内容を私に説明して」と言います。
解答を聞いているのではなく、設問に書いてあることを聞いているのですがこれが答えられません。

勉強するときに大切なのは理解の度合いにあわせた指導です。設問が分からないのであれば設問を考えれば良いのです。
ですが意外とここが疎かになります。そして疎かにしたまま解法だけ教えていきます。
これは右に行けば良いのか左に行けば良いの分からないのに、歩き方だけ教えるようなもので意味がありません。

私が設問を理解できていないお子さんによく言うのが「設問を100回読んで」です。
まずは単純に読み込みが足りません。流し読みではなく考えながら読むことをもっと心がけて欲しいと思います。
そして設問への書き込み方や、図の描き方などを練習することで設問の理解をより深めてもらいます。

勉強するときにはその点にも注意してもらえるといいです。

「読解力」は国語だけに必要なものではなく、全ての勉強の基礎になります。これをしっかり鍛えていきましょう。
この鍛え方についてはまた別の機会に書きたいと思いますので、もし良ければ読んでみて下さい。