2016年3月12日土曜日

受験が終われば別れの季節?

当塾における今年の受験は無事に終わりを告げました。少人数の塾なので結果については触れないことにしますが、まあ無事に終わったのです。塾としては年末よりも1年が終わったと感じるのがこの時期です。
そして受験が終わるともう残すは卒業式だけです。卒業式だけというと言い過ぎですが、やはり大きなイベントなので意識してしまいます。
そしてそれは期待と不安の時期でもあると思います。

生徒さんと話をしていると色々な期待や不安があるようですが、友達についての不安を口にする子も少なくはありません。卒業したら離れ離れと感じているのかも知れません。そして思い出してみると私の不安はその点が大きかったように思います。

もともと前に出て行くタイプではない私は友達を積極的に増やしていくことが苦手でした。そのため自慢ではありませんが友達の数はあまり多くありません。その貴重な友達が卒業と共に失われていくような不安を感じていました。

今思えば私の世界は狭かったのだと思います。意識していたわけではないですが、中高生ぐらいの頃の私にとって世界は学校までで終わっていたように思います。だから違う学校になるということは世界が分かれてしまうことと同じで、関わりあうことはなくなるような不安を持っていたのでしょう。

でも現実は違いました。

多くはありませんが親しい友達はいくらかいます。そして不思議なことに一番親しく付き合っている友達の多くは小中学校からの友達です。

高校、大学、就職とその多くが別々の地域だったのですが不思議と未だに続いています。今も福井在住は少なくて会う機会などほとんどないのですが帰省した際には声がかかり、いい歳になったというのに昔のように朝まで飲み明すなんてバカな事をすることも。

どうも私の考えていた別世界は思いのほか近くて、ちょっと手を伸ばすだけで直ぐに届く距離だったようです。


春は別れの季節、なんてことも言いますがそんなに心配しなくて大丈夫です。確かに「今」という状況は変わってしまいますが、人と人の今生の別れなんてそうそうないものです。
世界は広がるだけで分かれたりはしないようです。少し世界が広がる春、少しいといわず自分の力で思いっ切り広げちゃってください。そして期待していきましょう!
(なんて偉そうに言っていますが、私の世界はまだそんなに広くないような?頑張らねば。)