2016年3月3日木曜日

警告表示の不思議

最近はクレームを恐れてか様々な場面で過剰な警告表示がされているように思います。
粘土に「これは食べ物ではありません」とか、刃物に「指を切らないように注意してください」とか、街頭インタビューに「個人の感想です」とか要るのか要らないのか分からない不思議なものが多くあります。
色々と面白いものはありますが、中でも特に面白かったが昔アルバイトしていたピザ屋さんで見たものです。

そこでは大量の小麦粉を使って生地を作る作業がありました。まずは大きな容器に入れて機械でこねるます。それを後から小分けに手で成型します。
小麦粉は1回に1袋10kgの業務用を使います。毎回重たい袋を抱えてこぼさない様に入れるのは少し大変でした。業務用の素っ気ないパッケージに意識を留めることもなく作業していたのですが、あるとき中央に書かれた文字に気づいてしまいました。
そこには
「この製品には小麦粉が含まれている場合があります」
という警告表示が・・・。

ハンバーグとかカレーとか加工食品に書かれているなら理解できます。私のような料理オンチには何で出来ているか分からない物も多くありますから。でもこれは前述の通り中身全部が小麦粉です。なのにも係わらず小麦粉の含有を可能性レベルで表現した警告は不似合いでしょう?だってこの表現だと「基本的に小麦粉は入っていないけど稀に含まれることがあるので注意してね」に感じませんか?

アレルギーの問題があるので本来この表示は大切なものです。だからこそいかがなものかと思います。
でもまあこれで実害を受ける人はいなさそうなので面白かったで良いんですけどね。

私の国語力も自慢できるほどのものではないので笑われないよう気をつけます。