2014年8月14日木曜日

窓の掃除をしていて知ったこと

当塾では窓にテープで掲示物を張っています。
外側に張っているので劣化も激しく、先日の強い雨風で一部が剥がれてしまいました。仕方の無いことですが、そのままにしておくのはみっともないので一度きれいに全てを剥がすことに。
ですがこれが大変です。劣化してボロボロになったテープはもろく崩れやすいわりに糊の部分はなかなか取れません。一応この日のためにシール剥がしのスプレーを買ってきたのですがテープがビニールのために染み込まないからか役に立ちませんでした。
それでも剥がそうと四苦八苦しているとおそらく見かねたのであろうお隣さんが声をかけてきてくれて、道具を1つ貸してくれました。
貸してくれたのはガラススクレーパーという知らない道具でした。
お隣さんは車に日よけのフィルムを張っるなどの装飾(?)のお仕事をやられている方です。どうもその専用の道具を貸してくれたようです。見た目はヘラのような物ですがその先は鋭く、ヘラの刃の部分がカッターの刃のような道具でした。
普段は挨拶を交わす程度のお付き合いしかしていないのに、思いがけないご好意でとても嬉しかったです。

ですが喜ぶのはそれで終わりではありませんでした。
その道具、凄いんです。
今までの苦労が嘘のように窓がきれいになっていきます。本当に楽にきれいになっていくのです。
もう一人の講師と「やっぱりプロの道具は違うのか」と感心しきりでした。

何が違うって、まず発想が違いました。
私達はテープを「剥がす」と考えて作業をしていたのですが、プロの道具は「削る」でした。
窓にしつこく付いたテープをバリバリと削り取っていくのです。
面白いようにボロボロと削られたカスが落ちていきます。糊すらも削り落としていきます。
窓はあっという間にピカピカです。

今回学んだことは2つ。
人の優しさって本当に嬉しいという事。特にこちらから頼んだわけでもなく、相手から向けてもらった好意だったので本当に嬉しかったです。
「お隣さん、本当にありがとう」
自分達も困っている人には親切にしようと改めて思いました。
そしてもう一つ、固定観念を捨てて柔軟な思考が出来るようにならねばならないという事。削り落とすという発想は全く無かったです。本当に頭が固いですね。多分、色々な場面で決め付けてしまい不自由になっていることがあるのでしょう。意識して固定観念を壊さねば。

ちなみにお借りした道具は丁寧にお返しして、即効ネット検索してみました。はじめは名称をはっきり聞いていなかったので探すのに苦労しましたが通販サイトで発見して迷わず購入。これで当塾の窓はいつでも綺麗です。(次に使うのはかなり先だと思いますけど)